« BACKYARD BABIES『DIESEL & POWER』(1994) | トップページ | WEEZER『WEEZER (TEAL ALBUM)』(2019) »

2019年2月 8日 (金)

HARDCORE SUPERSTAR『YOU CAN'T KILL MY ROCK 'N ROLL』(2018)

スウェーデンのハードロックバンド、HARDCORE SUPERSTARが2018年9月に発表した11thアルバム。前作『HCSS』から3年半ぶり、デビュー20周年を祝う記念碑的1枚となっています。また、本作を携えた7年ぶりの来日公演(単独公演としては10年ぶり!)も同年11月に実現し、大成功を収めたばかりです。

2008年にヴィック・ジーノ(G)が加入し、現在の編成が落ち着いたこともあるのでしょう。久しぶりのアルバムとなった今作はそのタイトルのとおり、デビュー時から一貫した彼らのスタイルが非常に良い形で体現された、終始ご機嫌なハードロックアルバムに仕上げられています。

正直なところ、ここ数作の彼らに対してあまり良い印象を持っていませんでした。「数曲良い曲はあるんだけど、アルバムとしては……」というイメージは、日本での2作目(通算3作目)『THANK YOU (FOR LETTING US BE OURSELVES)』(2001年)の頃から多少あったと思います。ぶっちゃけ、アルバムまるまる楽しめたのって日本4作目(通算5作目)『HARDCORE SUPERSTAR』(2005年)が最後だったんじゃないか……そんな気すらします。

ところが、今作はどうでしょう。オープニングの「AD/HD」からキャッチーでグラマラス、それでいてヘヴィさもしっかり備わっているハードロックが展開されている。特にこの曲はモータウンナンバーにも通ずるキャッチーさが備わっていて(元ネタ、わかりますよね?笑)、冒頭でいきなりハートを鷲掴みにされてしまう。以降も要所要所にシンガロングしたくなるフレーズが用意されており、1コーラス聴いたら口ずさみたくなるようなメロディばかり。あれ、このバンドってこんなに良かったっけ?と自分を疑いたくなるほど、良曲目白押しなんです。

極め付けは、タイトルトラックのM-5「You Can't Kill My Rock N' Roll」でしょうか。このアンセム感といったら……なんだろう、こんな気持ちになるの久しぶりってくらいの懐かしさを思い出させてくれる。アルバムの芯の太さといい、楽曲のキャッチーさといい、すべてにおいてMOTLEY CRUEの傑作『DR. FEELGOOD』(1989年)に匹敵するものがある。しかもそれらは30年前の焼き直しではなく、ちゃんと2018年の音として成立している。そりゃあグッとくるわけですよ。

残念ながら来日公演はスケジュールの都合で足を運ぶことができませんでしたが、こんなに悔やんだライブも久しぶりのこと。昨年のベストアルバム20選に入れるかどうかギリギリまで悩みましたが、別の日に選んでいたらトップ10内にさえ選んでいた可能性すらある、頭を空っぽにして終始無心で楽しめる“2018年裏ベストNo.1”アルバムです。



▼HARDCORE SUPERSTAR『YOU CAN'T KILL MY ROCK 'N ROLL』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3


« BACKYARD BABIES『DIESEL & POWER』(1994) | トップページ | WEEZER『WEEZER (TEAL ALBUM)』(2019) »

2018年の作品」カテゴリの記事

Hardcore Superstar」カテゴリの記事

2019年4月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

カテゴリー

無料ブログはココログ