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2019年3月31日 (日)

RAMMSTEIN『SEHNSUCHT』(1997)

1997年8月にリリースされた、RAMMSTEINの2ndアルバム。日本では1998年7月に発売されており、本作をもって日本デビューを飾っております。ドイツ本国では本作で本格的ブレイク(初の1位獲得)を果たし、アメリカでも最高45位まで上昇。100万枚を超えるヒット作となりました。

僕自身、彼らがドイツ出身のインダストリアルメタルバンドであるということは1997年に発売された映画『ロスト・ハイウェイ』のサウンドトラックを通じて知っておりました。ザクザクしたギターサウンドとMINISTRYやKMFDM、DIE KRUPPS、あるいは初期のNINE INCH NAILSにも通ずるデジタルビートを融合させたスタイルに、いかついドイツ語のボーカルが乗るという独特のスタイルは当時の自分にとって衝撃以外の何ものでもなく、アルバムは発売されてからしばらくして入手したと記憶しています(おそらく年内、もしくは1998年初頭には入手していたはず)。

当然日本語対訳もないし、学生時代にドイツ語を専攻していたとはいえ理解できるのは一部のタイトルのみ。けど、そんなことどうでもよかった。とにかくドイツ語の語感がこういったスタイルのメタルにぴったりだったし、何よりもサウンドとミドルテンポ中心の楽曲が文句なしによかった。

……一部の楽曲で歌われている内容が近親相姦や性的虐待についてだった、ってことを知ったのはもう少し経ってからですが(苦笑)。

まあ、歌詞云々は別にして(いや、僕はそこも含めて“らしくて”良いと思いますが)、とにかく楽曲のカッコよさは随一。ボーカルもラップ調でパーカッシブさを強調しているところが気持ちいいし、ヘヴィで(ある意味)ダンサブルな楽曲が並ぶ中、突如「Klavier」のようにセンチメンタルな楽曲が飛び込んできてハッとさせられる。その構成含めアルバム全体の完成度はさすがの一言です。

KMFDM などはいたものの、特にここ日本では90年代後半のドイツのメタル/ラウドロックといえばまだまだHELLOWEENをはじめとするジャーマンメタル勢が幅を利かせていた時代。母国語でインダストリアルメタルをやっていて、しかもキワモノ的歌詞というマイナスポイントが多かった彼らですが、だからこそ根強いファンが多かったのも事実。実際、リリースから20年以上経った今このアルバムを聴いても、古臭さはほとんど感じられないし。

以前、その後のシーンを激変させる象徴的なラウドロックアルバムが1997年に5枚発表されているという記事を書いたことがありますが(こちら)、そういう作品がドイツから2枚(RAMMSTEINとATARI TEENAGE RIOT)も輩出されているというのが興味深いですね。

いよいよ5月17日には10年ぶりのニューアルバム『RAMMSTEIN』のリリースが正式決定した彼ら。先行発表された新曲「Deutschland」も期待を裏切らない仕上がりだっただけに、今年は日本でも彼らの人気がついに本格化しそうですね。

 


▼RAMMSTEIN『SEHNSUCHT』
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