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2019年3月 6日 (水)

BRYAN ADAMS『SHINE A LIGHT』(2019)

ブライアン・アダムス通算14作目のスタジオアルバム。前作『GET UP』(2015年)から3年半ぶりですが、その間には新曲2曲を含むベストアルバム『ULTIMATE』(2017年)があったり、同年1月には久しぶりの来日公演も実現しているので、そこまで空いた気がしないような。そもそも『GET UP』自体がオリジナル作としては7年半ぶりだったので、程よい間隔かなと。

タイトルトラック「Shine A Light」がエド・シーランとの共作との触れ込みで今年1月に先行配信されましたが、これがとにかく良い曲でして。90年代末以降の彼に増えた穏やかな路線ではあるものの、極上のポップセンスは健在で、今年60歳(!)になろうとするブライアンに『RECKLESS』(1984年)の面影を重ねるのは少々酷かな?なんて思いながら「これはこれでアリでしょ!」と同曲を楽しんでいました。

続く2ndシングル「That's How Strong Our Love Is」はジェニファー・ロペスとのデュエット曲で、こちらもより穏やかなR&B路線。ロックサイドからケチをつけようと思えばいくらでもつけられますが、それでもやっぱり曲の良さは抜群。「これもいいよね、うんうん。もういいじゃないのロックとかどうとか……」と自分を言い聞かせながら、アルバムが3曲めに差し掛かると……。

あれっ、ロックしてるじゃん。思いっきりロックンロールしてる(笑)。確かに大人になったぶん落ち着き払っているものの、しっかり成熟したロックンロールを鳴らしまくっている。しかも、どの曲も2〜3分台とコンパクトでキャッチー。『RECKLESS』時代を彷彿とさせるメロディやフレーズも飛び出し、10代で彼に出会った層なら確実にノックアウトされるはず。

よりアダルト路線になったバラードはあるにはあるけど、それも全12曲(日本盤は13曲)のうちほんと数曲。80年代の『RECKLESS』や『INTO THE FIRE』(1987年)でのブライアン青年が大人になり、人生折り返してから晩年をどう過ごすか。その答えがこれなんじゃないか、そんな気がしました。

アルバムの最後をTHIN LIZZYでおなじみの「Whiskey In The Jar」(METALLICAもカバーしたアレ)で締めくくる構成も素晴らしい。アコギとハーモニカというシンプルなアレンジも、今だからこその説得力が強いし。全12曲で35分ちょっとというトータルランニングも今の時代にフィットしてるしね。

ロックが死んだとか言われるこんなご時世だからこそ、ロックを聴かなくなった大人たちに届いてほしい1枚。と同時に、こんな大人もカッコいいかも?と若い子たちに見つかってほしい1枚でもあります。こんな年の取り方を、自分もしたいものです。



▼BRYAN ADAMS『SHINE A LIGHT』
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