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2019年4月11日 (木)

A NEW REVENGE『ENEMIES & LOVERS』(2019)

ティム・リッパー・オーウェンズ(Vo / SPIRITS OF FIRE、ex. JUDAS PRIEST、ex. ICED EARTHなど)、ケリー・ケリー(G / NIGHT RANGER、ex. ALICE COOPERなど)、ルディ・サーゾ(B / THE GUESS WHO、ex. QUIET RIOT、ex. WHITESNAKEなど)、ジェイムズ・コタック(Dr / KINGDOM COME、ex. SCORPIONS)というメタル界屈指のメンツによるスーパーバンド、A NEW REVENGE。昨年から何度か延期を繰り返してきた待望のデビューアルバムが、2019年3月にリリースされました。

アマチュア時代にロブ・ハルフォード瓜二つな歌唱スタイルで注目を集め、実際にロブの後任としてJUDAS PRIESTにまで加入してしまった才能の持ち主。その後もICED EARTHやイングヴェイのバンドなど、どちらかというと正統派ヘヴィメタルスタイルを得意とするシンガーとしてそっち側のバンドから誘われることが多かったかと思います。

しかし、このニューバンドではそういったスタイルから若干外れる、80年代のアメリカンハードロック的側面が強い、シンプルでストレートなサウンド/楽曲が中心なのです。ある種80年代のSCORPIONS的でもあるこのスタイル、ジェイムズ・コタックはもちろん、ケリー・ケリーやルディ・サーゾという面々を考えれば想像に難しくありませんが、いざそういった楽曲をティムが歌うとなるとどうなるのか……。

いや、心配はご無用。もともと器用な歌い手ですし、そこはそつなくこなしています。メジャーキーのハードロックもお手のもの、カラッとした西海岸寄りのハードロックもアクの強いボーカルスタイルで見事に対応。もちろん、要所要所で彼らしいハイトーンも飛び出し、しっかり個性を発揮しております。

その強烈なボーカルを的確な演奏で支える楽器隊もさすがの一言。誰かひとりが突出した個性を見せるわけでもなく、あくまで“バンド”という形にこだわったアレンジは一聴して地味かもしれませんが、自然と馴染んでいるという意味では実はかなり熟練のプレイではないかと。さすが、これまでアホほど個性の強いフロントマンと戦ってきた百戦錬磨の面々ですね。そんな中で、ケリー・ケリーが味のあるソロを聴かせているのですが、これがまた短いながらもキャッチーなフレーズばかり。あくまで主役は楽曲と歌、ということなのでしょう。

その楽曲も先に書いたとおりで、どこか懐かしさを感じさせるものばかり。どれも平均点以上の仕上がりで、大半が2〜3分台とかなりコンパクト。80年代的と書いたものの、あの頃みたいに派手なアレンジや無駄に長いソロパートがない、非常に現代的なタッチと言えるかもしれません。全11曲で39分という短さも丁度いいですしね。ただ、ひとつくらい“これ!”と言い切れるキメ曲があるとなお良かったのですが。そこに関しては及第点といいますか、次作に期待したいところ。なので、これ1枚で終わらずに継続的な活動を希望します。もちろんライブもね!

 


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