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2019年4月14日 (日)

LIKE A STORM『CATACOMBS』(2018)

2018年7月に発売された、ニュージーランド出身(活動ベースはカナダ)の4人組バンドLIKE A STORMの3rdアルバム。日本でも2ヶ月遅れの9月にリリースされ、本作で晴れて日本デビューを飾りました。

彼らの個性的なポイントは、ディジュリドゥを楽曲のアクセントとして用いていること。過去のMVやライブ映像でもその様子は多少伺うことはできましたが、先ごろ行われた『DOWNLOAD JAPAN 2019』での初来日公演を通して、フロントマンのクリス・ブルックス(Vo, G)がディジュリドゥをプレイする姿をたっぷり堪能できたと思います。

また、曲によってはクリス以外にもマット・ブルックス(G)もリードボーカルを担当。そのぶんクリスがディジュリドゥに専念したりギタリストに専念したりと、いろいろ役割分担があることが伺えます。

……という情報を補足的に、記憶の片隅に残しておいてもらえると幸いです。

さて、今作『CATACOMBS』ですが、基本的な路線は前作『AWAKEN THE FIRE』(2015年)から変わらず、ポスト・グランジとニューメタルのいいとこ採りといった作風。ただ、前作以上にディジュリドゥの存在感が増していて、これにより近年のEDMなどで聴けるヘヴィロックにはない低音が補われているように感じられます。正直、もっと効果的に使えばベースミュージックに匹敵できるものになるんじゃないでしょうか。

その一方で、メロディの作り込みや構成にもより磨きがかかっており、オープニングトラック「The Devil Inside」や先の日本公演でも披露されたクリス&マットのツインボーカルによる「Complicated (Stitches & Scars)」あたりは今後彼らの代表曲になるんじゃないかという気がします。

また、先の「Complicated (Stitches & Scars)」や「Solitary」などマットがリードボーカルを務める楽曲からはクリスの歌とは異なる繊細さが感じられ、こちらも好印象。このへん、マットの歌う比重を高めてクリスのスクリームと併用させるとか、もっと効果的に使い分けできるようになるとバンドとしてもより一段高いところまでいけるんじゃないかな。

そういった意味では、本作ではまだまだ潜在能力を完全には引き出せていない気がします。確実に成長しているのは感じ取れるのですが、ディジュリドゥ以外にも何かひとつ大きな飛び道具があれば……例えば、前作で挑戦したカバー曲とか。そういった対外的な武器が見当たらないという点で、表面的には前作よりも地味に映るかもしれません。悪くはないんですけど飛び抜けてはいない。そういう優等生的な1枚。平均点は確実に採れているので、次作での飛躍に期待したいところです。

 


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