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2019年5月 8日 (水)

THE DAMNED THINGS『HIGH CRIMES』(2019)

ANTHRAXのスコット・イアン(G)やFALL OUT BOYのジョー・トローマン(G, Vo)&アンディ・ハーレー(Dr)らを中心に結成されたスーパーバンド、THE DAMNED THINGSの2ndアルバム。前作『IRONICLAST』(2010年)から8年4ヶ月ぶりの新作となります。

前作発表時からメンバーチェンジが生じ、本作はスコットとジョー、アンディ、キース・バックリー(Vo / EVERY TIME I DIE)というオリジナル編成に加え新加入のダン・アンドリアーノ(B / ALKALINE TRIO)という布陣でレコーディング。前作まで在籍していたロブ・カッジアーノ(G / ex. ANTHRAX、元VOLBEAT)は2012年の活動休止以降、THE DAMNED THINGSには参加していないようです。

2016年から再始動した彼らですが、本作の制作には2年もの歳月を要したとのこと。もともとはEPとして、各メンバーの在籍するバンドの合間を見てレコーディングを始めたものの、気づけばアルバムまでスケールアップしてしまったということなのでしょう。

ANTHRAXやEVERY TIME I DIEといったメタル側、FALL OUT BOYのメインストリーム色&パンク色、そういった要素がどの程度のバランスで融合しているのかと聴く前に不安を覚えるリスナーも少なくないでしょう。しかし、ここで展開されているオールドスクールなハードロックを聴いて彼らを嫌いになれるロックファンは少ないのではないでしょうか。それくらい、どのバンドのカラーも多少なり感じさせつつ、ど真ん中をスピード違反で突っ走るようなパワーロックを聴かせてくれるのです。

メタル的なユニゾンプレイを含みつつも、ひたすら高速疾走するパンキッシュなナンバーも、軽やかさ以上にヘヴィさが目立つし、歌うことに徹したキースの歌声もこのパンキッシュかつブルージーなサウンドにぴったり。メタルというよりは70年代のハードロック的だし、そこにパンクやハードコアの香りを漂わせるという点では、MOTÖRHEADが作った道筋を全力で走り続けたらここにたどり着いた。そんな内容ではないでしょうか。

適度にフィーチャーされたオルガンサウンドも、またそういったオールドスクールなハードロックサウンドに華を添えているし、中には「Omen」みたいなブギーナンバーや「Storm Charmer」のようなミディアムテンポのサイケデリックヘヴィロックも存在する。ただ懐かしいだけではなくて、しっかりモダンな味付け/アレンジで現代のバンドだという主張も見え隠れする。70年代末にも90年代にも、あるいは2000年代にもあったような音かもしれないけど、これを上記のようなメンツで“本気の遊び”として2019年に鳴らすことに意味がある。そんな「今聴かずにいつ聴くの?」という1枚。可能な限りの爆音で楽しんでください。

 


▼THE DAMNED THINGS『HIGH CRIMES』
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