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2019年5月12日 (日)

CRAZY LIXX『FOREVER WILD』(2019)

スウェーデンの5人組グラムメタルバンド、CRAZY LIXXが2019年5月に発表した6thアルバム。2016年にギタリスト2名が総入れ替えとなりましたが、前作『RUFF JUSTICE』(2017年)は北欧メロディックメタルらしさを前面に打ち出した、非常に良質なアルバムでした。

前作から2年という比較的短いスパンで届けられた本作は、彼らのルーツであるSKID ROWMOTLEY CRUE、あるいはGUNS N' ROSESなど80's USヘアメタルからの影響が色濃く表れ、それでいて生まれのルーツである北欧らしさもしっかり備わった、ワイルドなハードロックサウンドと憂いあるメロディが融合した非常に良質なハードロックアルバムに仕上がっています。

例えば、DOKKEN『UNDER LOCK AND KEY』(1985年)やSKID ROWの1stアルバム『SKID ROW』(1989年)あたりが今でも好きだという往年のリスナーにも絶対に引っ掛かりがある1枚だと思いますし、もっと言えばDEF LEPPARD『PYROMANIA』(1983年)『HYSTERIA』(1987年)で聴ける楽曲やサウンドが好きというリスナーも絶対に気に入ると思うんです。

と同時に、FAIR WARNINGPINK CREAM 69、TREATといったヨーロッパのメロディアスハードロックバンド、カナダのHAREM SCAREMあたりの名前にピンとくる人にも少なからずアピールするのでは、と。CRAZY LIXXという名前を聴いて、イコール・ヘアメタルという印象を持ってしまっている人は少なからずいるのではないかと思うのですが(昔の筆者のように)、聴かず嫌いはよくないですね。

オープニングの「Wicked」から拳を上げてシンガロングしたくなるメロディ満載だし、楽曲のバラエティの幅(メジャー/マイナーの曲調や、アップテンポからミディアム、スローまでのテンポ感)もこの手のバンドにしては広めだし、何よりもダニー・レクソン(Vo)の癖が強すぎず嫌味のないボーカルがこういった湿り気の強いメロディにハマっている。そこにDEF LEPPARD風の多重録音コーラスが重なることで、楽曲のゴージャスさが増している。そうそう、これが好きなんだよ……ってニンマリするHR/HMファン、決して少なくないはずですよ。

果たしてこれを「2019年のリアルな音」と言い切ることができるのか……いや、そんな細かいことはどうでもいい! “今の音/曲”ではなく“普遍的な音/曲”で十分じゃないかと。きっと1年後も、5年後も、10年後も、いつ聴いても同じ興奮と感動を与えてくれる、そんな時代を超越した良作だと思います。「2019年を代表する1枚」というよりも、「21世紀を代表する1枚」……大袈裟かもしれないけど、それでいいじゃない。それくらい良くできた傑作です。

 


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