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2019年5月 3日 (金)

WHITESNAKE『FOREVERMORE』(2011)

2011年3月にリリースされた、WHITESNAKE通算11作目のスタジオアルバム。前作『GOOD TO BE BAD』(2008年)が全英7位/全米62位という当時としてはまずまずの数字を残しましたが、今作は全英33位/全米49位という良いのか悪いのか微妙な結果に。本国では数字を一気に落としていますが、アメリカでは若干上げている。枚数的には僅差といったところなんじゃないでしょうか。

レコーディングにはデヴィッド・カヴァーデイル(Vo)ダグ・アルドリッチ(G)、レブ・ビーチ(G)のほか、新加入のマイケル・デヴィン(B)、ブライアン・ティッシー(Dr)が参加。前作では正規メンバー扱いだったティモシー・ドゥルーリー(Key)はサポート扱いで記されています。

どの曲もデヴィッド&ダグによるものという点は前作と変わらず。ライブアルバム『LIVE... IN THE SHADOWN OF THE BLUES』(2006年)に収録された新曲4曲を含めれば、本作で3度目のコラボレーションということになり、さすがに2人の関係性も板についてきたのでしょうか、前作以上にリラックスした雰囲気が各曲から伝わってきます。

オープニングを飾る「Steal Your Heart Away」にしろシングルカットされた「Love Will Set You Free」にしろエネルギッシュさみなぎるハードロックですが、前作よりも力み過ぎていない、むしろ自然体で鳴らされているような感触があります。「I Need You (Shine A Light)」のようなロックチューンはまさにその象徴的1曲と言えるのではないでしょうか。

特にこういった傾向は「Easier Said Than Done」や「One Of These Days」「Fare Thee Well」のようなミディアム/スローナンバーに顕著で、前作における「All For Love」や「Summer Rain」の延長線上にありながらも、より練り込まれた印象を受けます。高音が厳しくなったデヴィッドにあわせてダウンチューニングした結果、こういったミディアムナンバーのトーンが落ち着いたものになった。そこは結果オーライなのかな。

全体的にもミディアムテンポの楽曲が中心なのですが、そんな中で突然飛び込んでくる「Dogs In The Street」や「My Evil Ways」のようなアップチューンが良いアクセントになっている。80年代後半のスタイルをベースにしつつも、どこか80年代初頭の初期WHITESNAKEの香りもほのかに感じられる。前作で10枚目という節目を迎え、ここでもう一度原点回帰……というのは言い過ぎかもしれませんが、改めてWHITESNAKEというバンドの在り方を見つめ直した。なんて解釈するのは過大評価でしょうか?

全13曲で60分超えというボリュームは前作同様で、正直長すぎるなあと思ってしまうし、前作同様「これ!」という1曲がないという点においては減点対象になってしまいますが、個人的には前作よりも印象が良いんですよね。確実に「平均点やB+」以上の完成度を誇る楽曲群が並ぶ1枚だと思います。

 


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