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2019年5月 9日 (木)

LAMB OF GOD『ASHES OF THE WAKE』(2004)

LAMB OF GODが2004年8月(日本では9月)にリリースした通算3作目のスタジオアルバム。Epic Recordsへのメジャー移籍第1弾アルバムであると同時に、前身バンドBURN THE PRIEST時代の作品を含めれば4枚目のオリジナルアルバムとなります。

メジャー流通が大きく影響してか、本作は前作『AS THE PALACES BURN』(2003年)の全米64位を大きく上回る最高27位を記録。現在までに50万枚以上を売り上げ、キャリア最大のヒット作となっています。

デヴィン・タウンゼンドを共同プロデューサーに迎えた前作から一転、今作ではマシーン(CLUTCHFALL OUT BOY、SUICIDE SILENCEなど)がプロデュースを担当。ここでのタッグの手応えは、続く次作『SACRAMENT』(2006年)へとつながっていきます。

が、プロデューサーが変わろうと彼らがやることには一切変化なし。PANTERA以降のモダンヘヴィネス/グルーヴメタルを追求し、それこそPANTERAからそのバトンを受け取り、彼ららしいヘヴィで攻撃的なミドルナンバー中心の新たなアメリカンヘヴィメタルを築き上げています。

PANTERAとの比較ばかりになってしまい恐縮ですが、LAMB OF GOD最大の魅力はギタリストが2人いることではないでしょうか。2本のギターが絡み合うことで生まれる独創的なギターリフは、以降のメタルバンドに多大な影響を与えたはずです。

また、ランディ・ブライ(Vo)のボーカルはクリーントーンに走ることなく、一切の手抜きなしで全編スクリームの嵐。PANTERAでさえ歌メロを感じさせるパートが豊富に用意されていたのに、LAMB OF GODときたら容赦なし(笑)。そこが良いんですけどね。

さらに、クリス・アドラー(Dr)のツーバス連打を多用したドラミングも圧巻の一言。間違いなく彼は2000年代以降のトップドラマーのひとりだと思いますし、その理由がよくわかるのが本作でのプレイなんじゃないかな。先のギターリフと絡み合うことで生まれる独特のグルーヴ感は、デカイ音で聴けばただひたすら気持ち良いですし。

ただ、そういった「メロディ要素が少ない」ことが理由でメタル初心者にはちょっとハードルが高い……なんて思われてしまいがちな彼ら。いえいえ、意外とキャッチーなんですよ? なので、このグルーヴ感に一度ハマってしまったら、きっと抜け出せなくなるはず。ぜひ本作か次作『SACRAMENT』あたりを入門編に、彼らに触れてみることをオススメします。

なお、タイトルトラック「Ashes Of The Wake」は本作中唯一のインストナンバー(セリフのみ)。この曲では元MEGADETHのクリス・ポーランド(G)とTESTAMENTのアレックス・スコルニック(G)がゲスト参加しており、攻めまくりのギターバトルを楽しむことができます。このクライマックス感がたまらないんだよなあ。

あと、本作は今年でリリース15周年を迎えたこともあり、デジタル&アナログでボーナストラックを追加したアニバーサリーエディションも発売。SpotifyやApple Musicでもこちらのバージョンは聴くことができるので、今回はそちらのリンクを貼っておきますね。

 


▼LAMB OF GOD『ASHES OF THE WAKE』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3

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