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2019年6月 1日 (土)

DIAMOND HEAD『THE COFFIN TRAIN』(2019)

2019年5月にリリースされた、DIAMOND HEADの8thアルバム。前作『DIAMOND HEAD』(2016年)は前作『WHAT’S IN YOUR HEAD?』(2007年)から9年ぶりの新作ということで、オールドファンを驚かせ(かつ喜ばせ)ましたが、今回はそこまで間が空くことなく、3年という標準的なスパンで届けられました。

すでにオリジナルメンバーはブライアン・タトラー(G)しか残っていませんが、90年代の再結成、および2002年の再始動のすべてに参加しているカール・ウィルコックス(Dr)以外、アンディ・アバーリー(G/2006年加入)、ラスマス・アンダーセン(Vo/2014年加入)、ディーン・アシュトン(B/2016年加入)の3人はすべて2000年代に参加した、いわば“若手”。いや、実年齢は知りませんけど(MVを観る限りでは……苦笑)。

さて、僕自身DIAMOND HEADのアルバムは80年代の3作と、デイヴ・ムステイン(MEGADETH)やトニー・アイオミ(BLACK SABBATH)がゲスト参加した4thアルバム『DEATH AND PROGRESS』(1993年)程度しか聴いたことがないので近作との比較はできませんが、今回のアルバムは非常に優れた、王道のHR/HMを体現したカッコいいアルバムだと思いました。

オープニングを飾るファストチューン「Belly Of The Beast」でいきなりハート鷲掴みだし、続くアップテンポの「The Messenger」で展開される豪快なハードロック、さらに3曲目のタイトルトラック「The Coffin Train」では“これぞブリティッシュハードロック”と言いたくなるドラマチックなアレンジを楽しませてくれるのですから、最高ったらありゃしない。

もちろん、以降の楽曲も粒ぞろいで、どこかエキゾチックなテイストの「Shades Of Black」や1分程度のインタールード「The Sleeper (Prelude)」に続いて始まる「The Sleepr」のネットリしたイメージのヘヴィさ、正統派なファストチューン「Death By Design」の気持ち良さを筆頭に、引きずるようなヘヴィさを持ちながらもどこかキャッチーな「Serrated Love」、ドラマチックな展開を持つ後半のハイライト「The Phoenix」、叙情的な泣きメロの「Until We Burn」と捨て曲がないことに驚かされます。正直、ここまでがっつり最後まで楽しめるとは思ってもみませんでした。

昨年、SAXON『THUNDERBOLT』(2018年)というパワフルな傑作を発表しましたが、DIAMOND HEADも負けていません。初期の彼ら“らしさ”をそこはかとなく漂わせながらも、しっかり現代的にバージョンアップしている(いや、現代的といっても昨今のモダンメタルのそれではなく、あくまで今の時代に耐えうるサウンド、アレンジという意味です)。今やNew Wave Of British Heavy Metal(NWOBHM)なんて死後同然ですが、それでも彼らはそこに対しての維持やこだわりを持ってシーンと向き合っている。そんなことすら感じさせるこの1枚は、ぜひ幅広い年代に聴いてもらいたいHR/HMアルバムだと思いました。

 


▼DIAMOND HEAD『THE COFFIN TRAIN』
(amazon:海外盤CD / MP3

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