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2019年6月14日 (金)

DEATH ANGEL『HUMANICIDE』(2019)

2019年5月にリリースされた、DEATH ANGEL通算9作目のオリジナルアルバム。マーク・オセグエダ(Vo)、ロブ・キャヴェスタニィ(G)という初期からの2人に、2000年代の再結成時から加わったテッド・アギュラー(G)、2009年に加入したデミアン・シッソン(B)&ウィル・キャロル(Dr)という編成での4作目ということで、かなり安定感の強い1枚に仕上がっています。

前作『THE EVIL DIVIDE』(2016年)からちょうど3年という感覚で発表された本作は、プロデューサーに前作から引き続きジェイソン・スーコフ(TRIVIUM、DEICIDE、FIREWINDなど)を迎えて制作。ここ数作は彼が手がけているようで、その相性の良さが伺えます。

前作から引き続きスラッシュメタルバンドとしてのベースを保ちつつも、そこに正統派パワーメタル的な色合いやパンキッシュな側面、もやは定番となったメロウなミディアムチューンなどバラエティ豊かさは前作以上。聴いていて飽きが来ないし、終始ワクワクしながら楽しめるという点でも過去最高ではないかと思います。

前作では4分台の楽曲が中心となっていたと書き残していましたが、今作もボーナストラックを含む全11曲中5分以下の楽曲は7曲……いや、今回に関しては3分台が5曲と半数近くを占めているんです。それが、この次々にいろんな色を見せてくれる興味深い作風に良い影響を及ぼしているようです。

オープニングのタイトルトラック「Humanicide」は5分40秒程度の、ドラマチックなアレンジを持つ王道のスラッシュチューン。こういう劇的な展開はアルバムの1曲目にぴったりですよね。しかも“DEATH ANGELらしさ”もしっかり保たれていて、掴みは完璧。続く「Divine Defector」はメタルとハードコアをミックスしたよ凶暴な1曲で、そこからスラッシュバンドらしい複雑な展開を取り入れた「Aggressor」、パワーメタル調の「I Came For Blood」、メロディアスさと不穏な音階がミックスされたミドルチューン「Immortal Behated」(エンディングでフィーチャーされるピアノが最高!)……前半の流れが過去最高なんじゃないかと。素晴らしすぎる。

もちろん後半も文句なしの構成で、疾走スラッシュ「Alive And Screaming」や男臭いコーラスをフィーチャーした「The Pack」、アレキシ・ライホ(Vo, G/CHILDREN OF BODOM)がギターソロでゲスト参加した暴走スラッシュ「Ghost Of Me」とアップテンポの楽曲が続き、異色のモダンヘヴィネス風ミドルチューン「Revelation Song」を経て、メロディアスさが際立つスラッシュナンバー「Of Rats And Men」でエンディングへ。その後ボートラのミディアムナンバー「The Day I Walked Away」も登場するのですが、個人的にはこの曲なしのほうがアルバムの締まりが増すと思いました。前作のときもそうでしたけど、このバンドのアルバムってボーナストラックなしできっちり完結しているので、僕は毎回飛ばすことにしています。まあこのへんは人によりけりかもしれませんが。

今回も安心安定、最高のアルバムを届けてくれたDEATH ANGEL。初期のイメージに捕らわれず、常にそのときのベストを届けてくれる姿勢は尊敬に値します。早くこのアルバムを携えたライブが観たいな。

 


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