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2019年7月 6日 (土)

MANOWAR『KINGS OF METAL』(1988)

1988年11月(日本では翌1989年6月)にリリースされた、MANOWARの通算6作目となるスタジオアルバム。メジャーのAtlantic Recordsからの2作目に当たります。

本作を聴いたのは次作『THE TRIUMPH OF STEEL』(1992年)を手にして以降のことで、大作志向だった同作とは異なり1曲1曲が独立した構成になっていて聴きやすいなぁと思ったことをよく覚えています。

オープニングの「Wheels Of Fire」での飛ばしっぷりからして尋常じゃない何かを感じるし、続くタイトルトラック「Kings Of Metal」でのコール&レスポンス〈Other bands play, Manowar kill〉で完全に心わし摑み。なんじゃこりゃ。しかも意外とキャッチーじゃないの。

緩急に富んだメタルチューンにドラマチックなメタルバラード、楽器隊のテクニカルさを重視したインスト、気づけば一緒に大合唱したくなるメロディの際立つ曲……こう聞いたらどれだけ「完璧なヘヴィメタルアルバム」なんだよ!とお思いでしょう。ええ、間違いなくここにあるのは完璧なヘヴィメタルソングで埋め尽くされた完璧なヘヴィメタルアルバムです。

しかし、その濃度が濃すぎる! 正直、これがダメというHR/HMリスナーもいると思います(これがダメだったらその人は本当にHR/HMファンなのか?という疑問も残るでしょうが、まあまあ落ち着いて)。言ってしまえば、MANOWARの作品や彼らが展開する世界観ってHR/HMの中でももっとも底のほうに溜まった濃い部分を、さらに濃縮したものだと思うのです。いわば、メタル界の“上級国民”のための音楽ではないか、と。これ、揶揄でもなんでもなく、純粋にそう思うわけですよ。

メタルの道を歩む者は、いつかMANOWARへとたどり着く。それが人より早いは遅いかは、その人次第。でも、この世界に片足を突っ込んだからには、いずれ必ずMANOWARと対峙する日が訪れる。そのとき、あなたは「ダメ!」「苦手!」のままでいられるのか。

MANOWARの作品群の中でも比較的聴きやすい印象があるこの『KINGS OF METAL』というアルバムは、そういった意味での踏み絵的1枚と言えるんじゃないでしょうか。この過剰なまでにドラマチックなアルバムを久しぶりに通して聴いてみて、そう強く実感しています。

……が、聴きすぎると胸焼けがするので、聴きすぎには注意を(苦笑)。

 


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