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2019年8月15日 (木)

BLACK LABEL SOCIETY『STRONGER THAN DEATH』(2000)

2000年4月にリリースされた、ザック・ワイルド(Vo, G)率いるBLACK LABEL SOCIETYの2ndアルバム。前作『SONIC BREW』は日本では1998年10月発売だったので1年半ぶり、海外では1999年4月リリースなのでほぼ1年ぶりという感覚になります。

レコーディングは前作同様、ドラムをフィル・オンディッチが担当し、それ以外のパートをすべてザックひとりでこなしています。もちろん、この頃にはすでに4人編成でライブを行っていましたが、相変わらずレコーディングでは自分の思い通りに、好き放題やっていたと。そういえば、アルバムジャケットにはバンド名のみならずザック・ワイルドと個人名も入っていますし、まあそういうことなんですよね、結局。

サウンド的には低音を効かせまくったヘヴィ路線と、前作の延長線上にあるもの。とはいえ、前作はプロデューサーを立てているのに生々しさ全開!みたいな豪快さが全面に散りばめられていましたが、本作はザックのセルフプロデュースのせいもあるのか、若干整理されているような印象すら受けます(あくまで前作比での話ですが)。実際、ダウンチューニングで低音がバリバリに効いたヘヴィさの中にも、メロディアスさやキャッチーさが垣間見えますし、その後の進化の予兆みたいなものはすでに表出しているのではないでしょうか。

……なんてこと書きましたが、冒頭3曲のミドルヘヴィ路線(「All For You」「Phoney Smiles & Fake Hellos」「13 Years Of Grief」)はただただ爆音で、無心で楽しみたいところ。この低音がビリビリいう感覚、たまらないですね。

そこからの4曲目「Rust」のダークなバラード路線は、どこかグランジバンドっぽさも感じさせます。抑揚のないメロディに相反し、ギターソロでは感情が壊れたようなプレイが楽しめるこの曲、実はザック流のブルースなんですよね。うん、良き良き。

かと思えば、「Superterrorizer」で再び地を這うようなヘヴィ路線へと回帰。「Counterfeit God」や「Ain't Life Grand」は現代的なBLACK SABBATHと言えなくもないし(特に前者のボーカル・パフォーマンスはどこかオジー・オズボーン的ですし)、ピアノをフィーチャーしたバラード「Just Killing Time」ではそれまでの暴虐性から一変、ひたすら美しい世界が展開されていく。この落差こそが、ザック・ワイルドという男の魅力でもあるんですよね。

ラストは“名は体を表す”という言葉がぴったりなタイトルトラック「Stronger Than Death」と、8分にもおよぶヘヴィブルース「Love Reign Down」で締めくくり。全11曲で50分という内容ですが、かなり濃厚な1枚に仕上がっています。

『暴挙王』という邦題がぴったりな内容ではありますが、同時にザック・ワイルドというアーティストの懐の深さも存分に堪能できる良作でもあると。特に、ギタリスト視点でいろんな発見があるだけではなく、シンガー目線でもザックの表現力が徐々に幅を広げつつあることが伝わってくるはずです。

 


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