KILLSWITCH ENGAGE『ATONEMENT』(2019)
2019年8月16日リリースの、KILLSWITCH ENGAGE通算8枚目のスタジオアルバム。日本盤は海外から少しだけ遅れて8月21日にリリースされています。
2ndアルバム『ALIVE OR JUST BREATHING』(2002年)から前作『INCARNATE』(2016年)まで6作をRoadrunner Recordsから発表してきた彼らですが、今作からアメリカではMetal Blade Records、イギリスではMusic For Nations、それ以外の海外はColumbia / Sonyからのリリースとなり、ここ日本でも本作はソニー・ミュージックからの第1弾作品となっています。
初代シンガーのジェシー・リーチ(Vo)が復帰してから3作目、通算5作目のアルバムということで、すでに後任を務めたハワード・ジョーンズ(Vo / 現LIGHT THE TORCH)在籍枚数を超えていたんですね。
さて、本作ですが全11曲で39分という非常にコンパクトで聴きやすい内容にまとまっています。実際、1曲1曲の仕上がりも非常にわかりやすく(と同時に、2〜3分台の楽曲中心なので聴きやすい)、かつ的確に仕上げられている印象が強く、スルスルと聴き進められる1枚じゃないかと思います。
全体的にはハワード在籍時の3rdアルバム『THE END OF HEARTACHE』(2004年)で確立された個性が、そのまま円熟期を迎えたような完成度の高さを誇り、「(2000年代以降の)メタルコアってカッコいい!」と再認識させられる内容だと思いました。
とにかく、ヘヴィなオープニングナンバー「Unleashed」から、ジェシー&ハワードという夢の共演が実現した「The Signal Fire」、もはやメロディアスな王道ヘヴィメタルそのものの「Us Against The World」、大先輩のチャック・ビリー(Vo / TESTAMENT)をフィーチャーした「The Crownless King」、コンパクトな歌モノメタル「I Am Broken Too」などなど、とにかく聴きどころが多く、それもあって先のように39分があっという間に感じられるのです。
ニューメタル以降のアメリカン・ヘヴィメタルを再建させた代表格として、申し分なしの内容ですし、もはや普遍性の強いヘヴィメタルバンドにまで成長しきったんじゃないかと思わせられるくらいの集大成感もある。仮にここから、このアルバムを基盤に同クオリティの作品を増産させることになっても……いや、そんなバンドじゃないな(笑)。そうならないように、ここをまた“仮想敵”としてさらに上へと突き進んでいくはず。
とにかく、文句の付けどころがないほどに完璧なモダン・ヘヴィメタル・アルバム。年間ベスト候補決定です。
▼KILLSWITCH ENGAGE『ATONEMENT』
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