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2019年8月16日 (金)

YNGWIE MALMSTEEN『BLUE LIGHTNING』(2019)

2019年3月にリリースされたイングヴェイ・マルムスティーンのニューアルバム。RISING FORCE名義やカバー盤、インスト作品も含めると、通算21枚目のスタジオアルバムになるようです。

前作『WORLD ON FIRE』(2016年)からほぼ3年ぶりの新作にあたりますが、本作に含まれる新曲は全12曲(日本盤ボートラを含めると全14曲)中4曲のみ。しかも、うち2曲はインストで、歌モノ新曲は2曲のみ。

あ、書き忘れましたが、イングヴェイの新作ではここ数作、ボーカルをすべてインギー本人が担当しております(ちなみに、ドラム以外の楽器もすべてインギーがプレイ)。確か『SPELLBOUND』(2012年)からだったと思いますが、同作では全13曲中歌モノは3曲、前作『WORLD ON FIRE』も全11曲中歌モノは3曲でした。ところが、今回は全12曲中歌モノが10曲、日本盤においては12曲が歌モノ……つまり、インギーの素敵な(笑)歌声を12曲も堪能できるのですよ。なんて素晴らしいんでしょう……。

なんて自虐的なことを書きましたが、本作のテーマになっているのは“ブルース”。彼のルーツにブルースがあることは80年代末くらいから伝わってきてはいましたが、それもせいぜいアルバムに1、2曲それっぽいフレイバーが感じられるかな程度。ここまでブルースと真っ向から向き合った内容は初めてではないでしょうかね。

上に書いたように、本作には新曲が4曲しか収録されていないわけですが、それ以外の楽曲はといいますと、いわゆるブルース“っぽい”ロック/ハードロックナンバーのカバーとなっております。そう、“モロなブルース”は皆無です。そこがインギーらしい!(笑)

カバーのセレクトはジミ・ヘンドリクスDEEP PURPLEZZ TOPTHE BEATLESTHE ROLLING STONESエリック・クラプトンといったもの。ジミヘンに関しては3曲、パープルとストーンズが各2曲(それぞれ日本盤の場合)、ビートルズも「While My Guitar Gently Weeps」をセレクトしているので、実質クラプトンも2曲ってことになりますね。

 

……え、ブルース?(苦笑)

 

まあまあ。心を落ち着かせて。広い心で楽しもうじゃないですか……はい、どこからどう聴いてもインギーだとわかるギタープレイ&フレーズ満載で、おもっくそ弾きまくってます。ブルージーなフィーリングこそ感じられますが、プレイそのものはイングヴェイ・マルムスティーン印。なんていうか、カラオケスナックで営業してる姿が目に浮かぶような……(泣笑)。

でもね、インギーのボーカルはこういった楽曲(いわゆるシンプルなロック/ハードロック)にぴったりだという、うれしい発見はありました。書き下ろされた歌モノ新曲も従来の路線と比較したら「う〜ん……」とは思ってしまうものの、この流れで聴くと全然“あり”だし。僕は嫌いじゃないですよ?

ただ……音が悪すぎる! これはここ数作すべてに言えることですが、このモコモコした音質だけはどうにかならないんでしょうか。ちゃんとしたエンジニアを雇ってミックスしてもらうという発想はないのでしょうか。HR/HMの珍盤に関してかなり寛容な僕ですけど、この音質のせいで評価が半減していることは特筆しておきたい。これ、2019年の音じゃないよ……。

ということで、ストリーミングでは聴くことができないインギーの新作、CDを購入してまで聴け!と強くオススメはしませんが、カバーソング大好きおじさんや11月に控えた『GENERATION AXE』を楽しみにしているリスナーは「怖いもの見たさ」で手に取るのもいいのではないでしょうか。ちょうどお盆ですしね!(半笑)

 


▼YNGWIE MALMSTEEN『BLUE LIGHTNING』
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※日本国内ではストリーミング解禁されておりませんが、念のため貼っておきますね。

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