ALCATRAZZ『NO PAROLE FROM ROCK'N'ROLL』(1983)
ALCATRAZZが1983年10月にリリースしたデビューアルバム。日本では2ヶ月遅れて、同年12月に発売されています。
MICHAEL SCHENKER GROUPを脱退したグラハム・ボネット(Vo)が、自身がオーバーグラウンドに進出するきっかけとなったRAINBOWと同系統のバンドを組もうとして、元NEW ENGLANDのメンバーとともに結成したのがこのALCATRAZZ。RAINBOW的ということで、当然リッチー・ブラックモアから影響を受けたギタリストを探すわけですが、そこで白羽の矢が立ったのがSTEELERという当時はほぼ無名だったバンド(のちにボーカルのロン・キールがKEELを、ドラムのマーク・エドワーズがLIONを結成することで、ここ日本では特に再注目されるようになるわけですが)のギタリスト、イングヴェイ・マルムスティーンというわけです。
……なんて説明、古くからのHR/HMファンにはもはや必要ないかと思いますが、念のため(笑)。
今回このタイミングに紹介しようと思ったのは、今日という日に「Hiroshima Mon Amour」をじっくり聴きたいなと思ったから。ご存知のとおり、この今日は1945年8月5日に原子力爆弾が投下された広島に捧げたものです。歌詞に登場する“Little Boy”はその広島に落とされた原爆のコードネームを意味するもので、歌詞の中には投下後の悲惨さがさまざまな比喩で表現されています。
初めてこのアルバムを聴いたときは、オープニングを飾る「Island In The Sun」のキャッチーさや、RAINBOWっぽいリフを持つ「Jet To Jet」にばかり耳がいきがちでしたが、やっぱりこのアルバムは(個人的には)「Hiroshima Mon Amour」なんですよね。この曲でのグラハムのハイトーンを聴くと、自然と涙が溢れそうになるし、イングヴェイの速弾きを含むギターソロもここでは負の感情の高まりを見事に投影してくれていると思うし。
実は、本当にたまたまなんですが、今年の8月6日は広島に滞在しているんですね。自分の誕生日に広島にいることはもちろん生まれてから初めての経験なのですが、だからこそ今日はこの曲を静かに聴きたいな、と。
やっつけっぽくてちょっとアレですが、もちろんそのほかの楽曲も素晴らしいですし、RAINBOW系統のハードロックが好きなリスナーなら絶対に聴いておくべき1枚だと思います。個人的には捨て曲なし、ってくらい好きな1枚ですし。
と同時に、やはり日本人なら「Hiroshima Mon Amour」を歌詞の内容含めて、じっくりと吟味してもらいたい。そう願ってやみません。
▼ALCATRAZZ『NO PAROLE FROM ROCK'N'ROLL』
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