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2019年8月 3日 (土)

TOOL『10,000 DAYS』(2006)

2006年5月にリリースされた、TOOL通算4作目のオリジナルフルアルバム。

3rdアルバム『LATERALUS』(2001年)から5年ぶりの新作で、前作から引き続き全米1位を獲得。アメリカ国内だけでも100万枚以上ものセールスを記録しており、同作発表後には『SUMMER SONIC 2006』で三度目の来日公演も実現。翌2007年2月には自身二度目の単独来日ツアーも敢行しております。

プログレッシヴさに拍車がかかった前作を経て制作された今作は、方向性的には『LATERALUS』の延長線上にあるかと思います。が、今作のほうが若干地味目で取っ付きにくさが強いイメージを受けます。言い方は悪いけど、TOOL上級者向けアルバムみたいな。

アルバムを重ねるごとに、確かに個々のプレイやアンサンブルの難易度が上がっているのは間違いありません。事実、もっとも大ヒットした2ndアルバム『AENIMA』(1996年)が持っていた“難解だけどわかりやすい”という絶妙なバランス感は続く『LATERALUS』で一旦崩壊。それにより、現在に至るまで彼らが維持している“ヘヴィメタル/ラウドロック版プログレッシヴサウンド”というスタイルが確立されたことも間違いないと思います。

あと、過去2作に漂っていた宗教的な雰囲気が本作ではより強まっているのかな?という印象も。これもあくまでイメージでしかありませんが、アメリカという国や文化を理解する上でやはり欠かせないのが宗教感。ここ日本ではそのへんの解釈や個々の信仰がまちまちだったりするので、なかなか深い部分まで理解するのは難しいのかもしれません。ただ、TOOL然り、同じくメイナード・キーナン(Vo)が所属するA PERFECT CIRCLE然り、そこは切っても切り離せない要素なのかな。

さらに、そういった要素を強めているのが、ボーカルのメロディラインであったり短尺のインタールドであったり、シタールやタブラなど楽器を効果的に用いたサウンドエフェクトにもあると思うのですが……いかがでしょう。

そのへんも含め、僕はこのアルバムを非常に“2000年代のアメリカらしい”1枚だと認識しています。あの時代ならではの光景が浮かんでくるといいますか。だからこそ、本当はその後の混沌としたアメリカを随時に表現してほしかったのですが……次作が届くのが2019年8月30日、13年以上もかかってしまったというのも、また彼ららしいといいますか。

本作を含むTOOLの過去作が8月2日からストリーミングサービスでの配信スタート、というニュースも飛び込んできております。日本でも同日の日中から聴けるようになっていますが、おそらく新作もリリースと同時にストリーミング開始されると思います。はたしてどんな内容になるのか、今からワクワクですね。

あと、今回もCDは特殊パッケージなのかも気になるところ。『AENIMA』のホログラム風ジャケット、『LATERALUS』の特殊ケース、さらには『10,000 DAYS』のメガネ風デジパック(笑)など、毎回凝ったパッケージで(主に収納面で)困らせてきた彼らが、次は何に手を出すのか。ガクブルしながら待ちたいと思います。

 


▼TOOL『10,000 DAYS』
(amazon:日本盤CD / 海外盤CD / MP3

 

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