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2019年8月 2日 (金)

KILLSWITCH ENGAGE『DISARM THE DESCENT』(2013)

2013年4月にリリースされた、KILLSWITCH ENGAGEの6thアルバム。日本では1週間前倒しの、3月末に先行発売されています。

バンドがセールス的に初めて成功を収めた3作目『THE END OF HEARTACHE』(2004年)から二度目のセルフタイトル作となる前作『KILLSWITCH ENGAGE』(2009年)まで、約10年近くにわたり在籍したハワード・ジョーンズ(Vo)が脱退し、初代シンガーのジェリー・リーチ(Vo)が復帰したのが本作。チャート的に過去最高(全米7位)を記録した前作から引き続き、本作も全米7位という数字を残しています。

ジェシー在籍時の2ndアルバム『ALIVE OR JUST BREATHING』(2002年)がメタルコアというジャンルにおいて、ひとつの教科書的な存在として高く評価され、続くハワード加入後の『THE END OF HEARTACHE』でメロディアスなスタイルを強調することで、メタルコアというジャンルをさらに高い次元へと到達させたKILLSWITCH ENGAGE。特に『ALIVE OR JUST BREATHING』は現在に至るまで神聖化されていることもあり、ジェシーの再加入により当時は「新作は“第二の『ALIVE OR JUST BREATHING』”になるのでは!?」なんて囁かれたほどでした。

しかし、聴いていただけばおわかりのように、ここで展開されている基本的なスタイルは『THE END OF HEARTACHE』から前作『KILLSWITCH ENGAGE』までバンドが築き上げてきた独自のスタイルを、さらに高い次元に昇華させたもの。そりゃあそうなりますよね。なもんで、“第二の『ALIVE OR JUST BREATHING』”を期待した層からは当時相当低い評価を与えられたのでした。

ですが、これそんな酷いアルバム? いや、むしろ“メタルコア以降”のヘヴィメタル作品としてはかなりレベルの高い1枚だと思うのですが、いかがでしょう?

ジェシーらしさも要所要所に垣間見えるし、何よりもクリーン&メロウなパートを高い表現力で聴かせてくれる彼の実力たるや、相当なものがあると思います。確かに歌唱力やクリーンパートの個性という点においては前任のハワードに劣るかもしれません。が、スクリームやグロウルに関してはさすがの一言ですし、この緩急こそが“今のKILLSWITCH ENGAGE”なのだ、本作はその“今のKILLSWITCH ENGAGE”をより高いレベルへと導いた力作なのだ、と思うのですが……。

アグレッションという点においては過去数作の中では一番ですし、全12曲で40分少々というトータルランニングも文句なしで、とにかく最初から最後まで気持ちよく聴ける(デラックス盤はボーナストラック4曲が追加されて54分。これもこれで悪くない)。まもなくジェシー再加入後3作目となる新作『ATONEMENT』がリリースされます。ぜひこのタイミングに、ジェシー再加入後の作品をしっかり振り返ってみてはどうでしょう。

 


▼KILLSWITCH ENGAGE『DISARM THE DESCENT』
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