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2019年8月14日 (水)

OZZY OSBOURNE『BARK AT THE MOON』(1983)

1983年12月にリリースされた、オジー・オズボーンの3rdアルバム。

1982年3月19日にランディ・ローズ(G)を事故で失い、失意のどん底だったオジー。正式な後任が決まるまではバーニー・トーメ(TORME、GILLANなど)やブラッド・ギルス(NIGHT RANGER)がライブでサポートを務めましたが、オーディションを経てジェイク・E・リー(RATT、ROUGH CUTT)が正式加入。こうしてようやく3rdアルバムの制作までこぎつけることとなりました。

レコーディングにはボブ・ディズリー(B)、トミー・アルドリッジ(Dr)、ドン・エイリー(Key)という布陣が参加。トミーはライブにこそ参加していたものの、オジーとのスタジオレコーディングはこれが初となります(が、レコーディング終了後にバンドを離脱。後任としてカーマイン・アピスが加入)。

楽曲クレジットはすべてオジーの名前のみとなっていますが、ギターリフなどは当然ジェイクによるもの。ランディ時代の2作(1st『BLIZZARD OF OZZ』、2nd『DIARY OF A MADMAN』)にあった繊細さは後退し、ギタープレイ同様に豪快さの目立つ楽曲/アレンジが多いような気がします。そういう意味ではブリティッシュHR/HMを下地にしつつも、よりアメリカンな音に近づいたということなのでしょうか(本格的な“アメリカ化”は次作『THE ULTIMATE SIN』で一気に開花するわけですが)

どうしてもタイトルトラックの印象が強い本作ですが(メロディ、アレンジ、ボーカル、ギタープレイ含めすべてが完璧)、それ以外にも良曲は多数存在します。例えばマイナー調のミディアムナンバー「You're No Different」やアメリカンHR化した「Rock 'n' Roll Rebel」、スリリングなファストチューン「Centre Of Eternity」、オジーのビートルズ趣味が大きく反映されたピアノバラード「So Tired」、前作の「S.A.T.O.」をよりアメリカナイズさせたシャッフルチューン「Slow Down」、アルバムラストを飾るドラマチックな「Waiting For Darkness」……意外と良いんですよね。

前2作のイメージで接すると、その作風の違いに戸惑うのもわかります。僕も最初はそうでしたから。特に、2002年以降流通しているリミックス盤はギターと同じくらいシンセが前に出過ぎていたり、ドラムの音に変化があったりと、オリジナルミックスと異なる妙な演出が施されているので、より戸惑うんじゃないかな。可能でしたら、90年代まで流通していたCDを中古で安く手に入れるのをオススメします。

あと、現行盤と配信/ストリーミング版はボーナストラック2曲(「Spiders」「One Up The ‘B’ Side」)が追加されており、アルバムとしての完成度を落としているので、個人的にはあまりオススメしないかな。これ、いらないよマジで……。

まあ、とにかく。これ以降のオジーの作品の雛形はある程度ここで完成しているし、もっと言えば90年代の大ヒット作『NO MORE TEARS』(1991年)の原点でもあるのかなと。そういう意味でも、非常に重要な1枚だと思っています。

 


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