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2019年9月 2日 (月)

THE STONE ROSES『SECOND COMING』(1994)

1994年12月にリリースされた、THE STONE ROSESの2ndアルバムにしてラスト作。日本盤も本国発売から10日後くらいに発売されたと記憶していますが、とにかく早く聴きたくて当時店頭に並んでいた輸入盤を真っ先に購入した記憶があります。

1stアルバム『THE STONE ROSES』(1989年)リリースから5年もの歳月を要することとなった本作ですが、それは何も制作にそれだけ時間がかかってしまったということではなく、レーベル移籍に関する面倒な裁判が長引いたことによります。加えて、メンバーのプライベートに関するさまざまな出来事(家庭を持ったり、あるいは信頼できる身近な存在の急逝など)も影響して、気づけば5年ということなんでしょう。

正直、デビューアルバムで奏でられているサウンドは個人的な好みとは少々異なるし、受験前なのに観に行ってしまった初来日公演も心底楽しめたとは言い難い内容でした(むしろ、アルバム後に発売されたシングル「Fools Gold」や「One Love」のほうが好みでした)。なので、この2ndアルバムに関しても過剰な期待はしていなかったのです。

ところが、先行シングルとして発表された「Love Spreads」を聴いて(MVを観て)、その考えを改めさせられることになります。

 

 

「え、これツェッペリンじゃん!」

 

 

間もなくしてアルバムも聴きました。オープニングの無駄に長いSEからじわじわと始まる「Breaking Into Heaven」(11分半ってどういうことよ!)と、そのまま豪快になだれ込む「Driving South」、ある種前作までの流れにあるんだけど、もうちょっと“こっち側”な「Ten Storey Love Song」と、この3曲だけで「ああ、これは好きなやつだ!」と確信しました。

「Daybreak」も「Straight To The Man」も「Good Times」も「Tears」も、ぶっちゃけTHE STONE ROSESのパブリックイメージとは異なる楽曲/サウンドです。が、これが当時の自分にはど真ん中で響いたのです。もちろん、ダンサブルなブルースロック「Begging You」も、緩やかな「Tightrope」も「How Do You Sleep」も。これはうまいこと化けたなあ、と感心したものです。

しかし、世間の評価は真逆でした。「こんなのローゼズじゃない!」ということらしいです。セールス的にも期待されたほどヒットしませんでした(とはいえ、チャート的には全英4位、全米47位と前作超えだったんですけどね)。本作リリース後にはレニ(Dr)が脱退し、そのすぐ後には本作の首謀者でもあったジョン・スクワイア(G)も脱退。新メンバーを加えてライブを続けるものの、それからしばらくしてローゼズは解散を選ぶのでした。

非常にネガティヴ要素の多い作品かもしれませんが、2011年の再結成以降は比較的好意的に受け入れられているんじゃないか。そんな気がします。本作からの楽曲もしっかりライブで披露されていましたしね。決して名作中の名作!とは言いませんが、マッドチェスター〜ブリットポップの間に生まれた“時代の徒花”(笑)だったのかなと。むしろ、ハードロックファンが入っていきやすいブリットポップ/UKギターロック・アルバムとしては、REEFの初期3作とあわせてオススメしたい1枚です。

 


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