« WHITESNAKE『READY AN' WILLING』(1980) | トップページ | UFO『PHENOMENON』(1974) »

2019年9月 9日 (月)

BLACK STAR RIDERS『ANOTHER STATE OF GRACE』(2019)

2019年9月6日に世界同時リリースとなった、BLACK STAR RIDERSの4thアルバム。

全英6位と大健闘した前作『HEAVY FIRE』(2017年)から2年半ぶりに発表された本作ですが、ここまでの間にバンド内に大きな変化が訪れました。それは、アルバム発表後のジミー・デグラッソ(Dr)脱退と、ツアー終了後のデイモン・ジョンソン(G)の脱退というアクシデント。前者はチャド・スゼリガー(ex. BREAKING BENJAMIN、ex. BLACK LABEL SOCIETY)を迎えて乗り越えましたが、後者であるデイモン脱退はバンドに大きな影響を及ぼしたはずです(とはいえ、デイモンの離脱は友好的なものであり、以降もTHIN LIZZYやリッキー・ウォリックとのプロジェクトには参加するとのこと)。

結果、その後新たに決定した南米ツアーをTHUNDERのルーク・モーリーがサポート参加することでことなきを得、2019年に入ってから新ギタリストとしてSTONE SOURのクリスチャン・マルトゥッチが加入。リッキー・ウォリック(Vo, G)、スコット・ゴーハム(G)、ロビー・クレイン(B)にチャド&クリスチャンという新編成で制作されたのが、このニューアルバムなわけです。

プロデュースを手がけたのは、2ndアルバム『THE KILLER INSTINCT』(2015年)や前作『HEAVY FIRE』のミキシングを担当したジェイ・ラストン(ANTHRAXSONS OF APOLLOARMORED SAINTなど)。BLACK STAR RIDERSのことを熟知している人間が手がけたこともあってか、非常にナチュラルでリラックスした内容に仕上がっています。

オープニングトラック「Tonight The Moonlight Let Me Down」からして、完全無欠のTHIN LIZZY節。特にこの曲はサビでタイトルを歌い上げることで、サビ入りが同じ〈Tonight〜〉ってことで「Jailbreak」がフラッシュバックするんですよね。曲調的にも非常に近いものがありますし、これはナイスオマージュじゃないでしょうか。

続く「Another State Of Grace」のマイナー調3連ビートも“いかにも”だし、「Ain't The End Of The World」も「そうそう、これこれ!」と言いたくなるくらいの“らしさ”に満ち溢れているし。

かと思えば、ハモンドオルガンをフィーチャーしたファンキーなノリの「Soldier In The Ghetto」や、アコースティック色を強めた「Why Do You Love Your Guns?」「What Will It Take?」などバラエティに富んだ楽曲も含まれている。これまで同様、「単なるTHIN LIZZYのコピー」ではなく「THIN LIZZYをリスペクトし、オマージュしながらもオリジナリティを極めていく」姿勢は変わっていませんし、むしろそれぞれの要素が強まっているのかなという印象を受けました。うん、良き良き。

クリスチャンからソングライティング面でのインプットがあったようですし、新編成による大きな変化は本作以降に訪れるのかなという気がしないでもないですが、これはこれで非常に良くできた新世代クラシックロックアルバム。安心して楽しめる1枚です。

 


▼BLACK STAR RIDERS『ANOTHER STATE OF GRACE』
(amazon:日本盤CD / 海外盤CD / MP3

 

« WHITESNAKE『READY AN' WILLING』(1980) | トップページ | UFO『PHENOMENON』(1974) »

Almighty, the」カテゴリの記事

Thin Lizzy」カテゴリの記事

Black Star Riders」カテゴリの記事

2019年の作品」カテゴリの記事

2019年9月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー

無料ブログはココログ