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2019年10月 8日 (火)

THE WiLDHEARTS『DIAGNOSIS』(2019)

2019年10月初頭にリリースされた、THE WiLDHEARTSの最新ミニアルバム。

今年5月に前作『¡CHUTZPAH!』(2009年)から10年ぶりの新作にあたる『RENAISSANCE MEN』(2019年)を発表したばかりの彼ら。そこから5ヶ月ぶりに届けられた新作は、その『RENAISSANCE MEN』収録曲の「Diagnosis」をタイトルトラックに、未発表の新曲5曲を加えた計6曲入りミニアルバム(EP)となります。

思えば前作『¡CHUTZPAH!』のときもライブ会場限定作品として、のちにEP『¡CHUTZPAH! JNR.』(2009年)がリリースされましたが、今回も感覚的には近いものがあるのでしょうか。そういえばこれらの新曲、新たに録り下ろしたものなのか、はたまた『RENAISSANCE MEN』制作時に残しておいたものなのかも今のところ不明ですし。

特に今作は日本盤リリースの予定もなさそうで(今年7月の来日時に、国内レーベルとあれこれモメましたしね。まああれはジンジャーが悪い気がしますが……)、そういった前情報が少ない中与えられた音源のみを聴いてあれこれ判断しますと……うん、傑作『RENAISSANCE MEN』の延長線上にあるエネルギッシュな“THE WiLDHEARTSらしい”楽曲が揃っていると思います。

「Diagnosis」については言うまでもなく、初期の良さを兼ね備えた良曲ですし、新曲「God Damn」はジンジャー以外のメンバー(おそらく主にCJ)がメインで歌っている“いかにも”な1曲。2分少々の「A Song About Drinking」はそのタイトルからも想像できるように、酩酊状態を表現したかのようなファストナンバーで、「The First Time」と「That's My Girlはキャッチーなメロディが備わった疾走チューン」。どれも聴けば「これぞTHE WiLDHEARTS!」と言いたくなるような仕上がりで、『RENAISSANCE MEN』に収録されていてもおかしくないものばかりです。きっと新作や初期の彼らがお気に入りというリスナーには問題なく受け入れられるはずです。

しかし、ラストナンバー「LOCAC」のみこれまでの流れを断ち切るような楽曲スタイル、音の質感、録音状況が伝わってきます。つうかこれって、確実に問題作(いや、個人的には傑作)の3rdフルアルバム『ENDLESS, NAMELESS』(1997年)で試したことを20数年の時を経てここで再び試しているだけだろ!と思わず突っ込みたくなるテイストなんですわ。いやあ、痛快ったらありゃしない。

そういう意味では、“どこまでもTHE WiLDHEARTSらしい”1枚。全6曲で20分強という物足りなさは否めないものの、このレベルの作品を定期的に届けてくれるのなら6曲入りでも構わない……そう断言したくなるほど、『RENAISSANCE MEN』から良い流れを作った好作品だと思います。

ですが、ここ日本での状況はなかなか完全が難しいのかな……しばらくは国内盤のリリースも難しそうだし、なんなら来日に関しても厳しいのかな。そもそもこのEPも最新ツアーにあわせてリリースされたようなものですし。相変わらずのトラブルメイカーぶりを発揮しまくりのジンジャー、この先どうなっていくのやら……。

 


▼THE WiLDHEARTS『DIAGNOSIS』
(amazon:海外盤CD / MP3

 

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