STEEL PANTEHR『HEAVY METAL RULES』(2019)
2019年9月下旬発売の、STEEL PANTHER通算5作目のスタジオアルバム。日本盤は1ヶ月遅れの同年10月下旬にリリース予定です。
前作『LOWER THE BAR』(2017年)から2年半ぶりの新作に当たりますが、本作から自主レーベルのSteel Pantehr Inc.からのリリース。視点を変えれば、デビューアルバム『FEEL THE STEEL』(2009年)から前作までの4枚をメジャーのUniversalから発表できていた事実に驚くわけです。こんな下品な(略
残念ながら初めてBillboard 200のトップ100入りを逃してしまいましたが(最高131位)、楽曲とサウンド自体はこれまでと変わらずカッコいいものばかり。そう、「楽曲とサウンド」はね。80年代のヘアメタルを地でいくスタイルはデビュー以来一貫しており、あの時代の“あの”サウンドが好きなリスナーにはたまらないものがあるはずです。だって、グランジの「グ」の字すら感じさせない、潔い軽やかさ&ヘヴィさが堪能できるのですから。
ですが、先にも書いたように最高なのは「楽曲とサウンド」のみ。曲名や歌詞は真逆の最低一直線なのですから(苦笑)。だって、オープニングトラック(SEの「Zebraman」を除く)のタイトルが「All I Wanna Do Is Fuck (Myself Tonight)」ですから……。
そのほかにも「I'm Not Your Bitch」やら「Fuck Everybody」やら「Sneaky Little Bitch」やら「Gods Of Pussy」やら……って自分でタイプしていて苦笑いしてきましたよ(笑)。
曲自体はめっちゃカッコいいのに、サビで歌われるタイトルが「I'm Not Your Bitch」ですし、「Fuck Everybody」なんて聴き取れる限りの歌詞がもう最低でしかない(笑)。〈Fuck〉を連呼するだけでなく、サビの歌詞が〈Fuck everybody! Everybody can suck my motherfuckin' dick!〉ですからね。閉口するってこういうことを言うんですね。
タイトルトラックの「Heavy Metal Rules」もシリアスな曲調で〈Gene Simmons said it, Rock and roll is dead〉と歌うものの、最終的には〈Heay metal rules, And everybody else can suck my dick〉ですから(苦笑)。ここまでくると、もう泣けてきますね……。
チャートがすべてではないものの、海外では評価もかなり低いという話が伝わってくる本作。何度も言いますが、曲と音“だけ”は最高なので、歌詞を無視しつつ死んだ目で(笑)楽しんでもらいたい1枚です。意外とパーティでうっすら流すのもアリかもね。その際には、周りに英語圏のお友達がいないことを確認してくことをお忘れなく(笑)。
▼STEEL PANTEHR『HEAVY METAL RULES』
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