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2019年10月27日 (日)

CANDLEMASS『THE DOOR TO DOOM』(2019)

2019年2月に発表された、CANDLEMASSの12thアルバム。前作『PSALMS FOR THE DEAD』(2012年)から6年半ぶりの新作に当たります。

前作はリリース当時、バンドにとって最後の作品になると噂されていました。リリース後にはアルバムに参加していたロバート・ロウ(Vo)が脱退するなど、二度目の終焉に向けて崩壊が始まったのかと思っていたところ、なんと過去にTREAT、イングヴェイ・マルムスティーン、THERIONなどで活躍したマッツ・レヴィン(Vo)が加入。バンドは噂を払拭するがごとく活動を継続し、2016年にはマッツが参加したEP『DEATH THY LOVER』を発表、同年秋には『LOUD PARK 16』にて初来日も実現しました。

しかし、2018年にはマッツが脱退。そんな彼に代わり、新たにバンドに加わったのは1stアルバム『EPICUS DOOMICUS METALLICUS』(1986年)のみ参加の初代ボーカリスト、ヨハン・ラングクイスト(Vo)でした。こうして1stアルバム以来32年ぶりの邂逅となった新作が完成したわけです(アートワークも、1stアルバム・リスペクトなテイストですし)。

展開されているサウンド、楽曲はどこからどう聴いてもCANDLEMASS以外の何者でもない、叙情的な深みを持つドゥームメタル。ヨハンのボーカルは前任や歴代のシンガーと比較するとクセも弱いし派手さも皆無ですが、味わい深さという点においては一級品で、成熟しきった今のCANDLEMASSサウンドには持ってこいの適任者だと思いました。特に、「Bridge Of The Blind」のように静の面を強調したスローナンバーではその魅力が存分に発揮されており、本作中盤のハイライトのひとつに挙げられると思います。

と同時に、BLACK SABBATHばりにうねりを上げるメタルチューンでも、彼なりのヘヴィさが表現されており、地味ながらもジワジワとボディブローのように効いてくる魅力が備わっていると思いました。個人的には序盤3曲や「Death's Wheel」みたいな曲、めっちゃツボですし。

そうそう。サバスといえばこういったドゥームメタルの始祖的存在として知られているわけですが、本作3曲目の「Astorolus - The Great Octopus」にはご本家のトニー・アイオミ(G)がギターソロでゲスト参加しております。聴けばアイオミとわかるその粘っこいプレイはさすがの一言。もちろん、当のCANDLEMASSのリードギタリスト、ラーズ・ヨハンソン(G)も負けじと、個性的でストロングスタイルなソロを聴かせてくれるのでご安心を。

オジー・オズボーン時代のサバスのドゥーミーな部分と、ディオ時代のサバスが持っていたドラマチックさを兼ね備え、かつ王道HR/HMの伝統芸とモダンなヘヴィさを併せ持つ、非常にバランスが良くて聴き応えのある1枚。11月には本作を携えた単独来日公演も予定されているので、ぜひ本作の濃厚な世界観を生でも体験してほしいところです。僕も都合つけて、どうにか足を運びたいな。

 


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