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2019年10月26日 (土)

DISTURBED『BELIEVE』(2002)

DISTURBEDが2002年9月にリリースした、通算2作目のオリジナルアルバム。日本では1ヶ月遅れの、同年10月に発売されました。

デビューアルバム『THE SICKNESS』(2000年)はチャート的には全米29位という“中ヒットよりちょっと上”くらいの成績でしたが、セールス面では全米のみで現在までに500万枚を超えるメガヒット作に。「Down With The Sickness」や「Stupify」「Voices」といったラジオ/MTVでのヒット曲も生まれました。

そんなデビューヒットを受けて制作された2作目。基本的には前作の延長線上にある作風で、ヘヴィさが際立った1stアルバム以上にグルーヴ感が冴えた1枚に仕上がっています。

KORN以降のラップメタル/グルーヴメタルからヒップホップの音楽的要素を取り除き(あくまで技術・手法としてのヒップホップ感を残しつつ)、よりヘヴィメタル感を強めるとこうなるのかな……という印象を受けたデビューアルバム以上にメタリックで、メロディアスさも際立つ。特にデヴィッド・ドレイマン(Vo)の跳ねるようでカーカッシヴな歌声が、ときどき哀愁を帯びた繊細なボーカルを聴かせるんですね。そこがまた味わい深くて、前作以上の深みを感じさせてくれます。

そういった点においては、派手さの目立った1stアルバムよりも地味に聴こえてしまうかもしれません。が、スルメ度という点においては本作のほうが一歩リードしているのではないでしょうか。そりゃあ、かのオジー・オズボーンが彼らのことを「メタルの未来」なんて言うわけだ。

オープニングを飾る「Prayer」(全米58位)や、哀愁味に満ちたタイトルトラック「Believe」、チェロやピアノをフィーチャーしたバラード「Darkness」など、とにかく聴きどころの多い1枚。大半のこの手のバンドがそうであるように、全体的にミドルテンポ中心でファストチューン皆無なところに、ある一定層は退屈さを感じるかもしれません。事実、僕も初めて聴いたときは似たり寄ったりのテンポ/リズムに「ちょっと厳しいかも」と思った覚えがありますが、やはり曲の良さには勝てないというか、気づけばいつのまにかリピートしまくっていました。ラストのバラード「Darkness」まで到達すると、なぜかホッとするんですよね(笑)。

ちなみに本作、Billboard 200(アルバムチャート)で全米初登場1位を獲得。デビュー作に次いで200万枚以上を売り上げる大ヒット作となりました。昨日取り上げたSTONE SOURといい、こういった歌心を大切にする新世代ヘヴィロック/メタルバンドが2002年にヒットを飛ばしているという事実、非常に興味深いですね(その決定打である、翌2003年のEVENESCENCEへとつながるわけですが)。

 


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