« CANDLEMASS『THE DOOR TO DOOM』(2019) | トップページ | THE (INTERNATIONAL) NOISE CONSPIRACY『A NEW MORNING, CHANGING WEATHER』(2001) »

2019年10月28日 (月)

REFUSED『WAR MUSIC』(2019)

REFUSEDが2019年10月半ばに発表した、通算5作目のスタジオアルバム。再結成第1弾アルバム『FREEDOM』(2015年)から4年半ぶりの新作となります。

前作はEpitaph Recordsからのリリースでしたが、本作では新たにUniversal Records傘下のSpinefarm Records / Search And Destroy Recordsに移籍。8月にリードトラックとして「Blood Red」を公開後、9月に「Rev001」、10月に「Economy Of Death」と新曲を小出しにしていきました。

Martin Ehrencrona(メタル系のTRIBULATION、ポスト・パンク系のVIAGRA BOYSなどスウェーデンのバンドを多数手がける)をプロデューサーに迎えて制作された本作、『WAR MUSIC』というタイトルのわりにポップでスルスル聴き進められる内容です。もちろん全体を覆う質感はハードでアグレッシヴなものなのですが、楽曲自体はREFUSEDが時折見せてきたポップサイドに焦点を絞ったものが多く、3分前後の楽曲中心で全10曲34分というトータルランニングもあって、かなり聴きやすいという印象を受けます。

「Turn The Cross」のような疾走ハードコアナンバーもあるにはあるのですが、むしろ本作は「Blood Red」や「Rev001」で聴けるような(彼らにしては)キャッチーさ……過去の楽曲で言えば「New Noise」や「Françafrique」あたりの、シンプルなリフやフレーズが反復されることで生み出される高揚感にスポットを当てた楽曲が軸になっている気がしました。それが先の「聴きやすさ」につながっていると思うのです。

もちろん、タイトルからも伺えるREFUSEDらしい反骨精神は歌詞を含め、至るところに反映されていると思います。しかし、英語圏外の日本からすると(しかも日本盤すら発売されていない状況もあり)本作をただ聴く限りでは「REFUSEDのわりに、ずいぶんと聴きやすくなったなあ」とネガティブな感想を持つかもしれません。事実、僕も先行トラックを最初に聴き、このアルバムに初めて接した際には「良い意味で整理された、隙のないポップよりの1枚だな。好きになれるかなあ」とマイナス評価を下したくらいですから。

しかし、発表されてからしばらく聴き込んでいくと、このシンプルさが快感に変わっていくんですよね。で、気づいたんですが……前作『FREEDOM』もそれ以前のアルバムから進化はしていたものの、まだまあ「以前のREFUSED」を引きずっていたのかなと。それと比べて本作は思いっきり前進した、新しいフェーズへと突き進んだということなのかな……そう解釈しました。

新しいことを始めれば、従来のリスナーから賛否が上がるのは仕方ないこと。事実、僕も過去の彼らと比較してマイナス評価をしようと思ってしまいましたから。でも、気づけば繰り返し聴きまくっているという事実が、この新作の本当の評価を示しているんじゃないか。今はそう思っています。クセになる1枚。早くナマで聴きたいです。

 


▼REFUSED『WAR MUSIC』
(amazon:海外盤CD / MP3

 

« CANDLEMASS『THE DOOR TO DOOM』(2019) | トップページ | THE (INTERNATIONAL) NOISE CONSPIRACY『A NEW MORNING, CHANGING WEATHER』(2001) »

Refused」カテゴリの記事

2019年の作品」カテゴリの記事

2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カテゴリー

無料ブログはココログ