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2019年11月 4日 (月)

CYHRA『LETTERS TO MYSELF』(2017)

2017年10月にリリースされた、CYHRAのデビューアルバム。

CYHRAとは、AMARANTHEでクリーンボーカル・パートを担当していたジェイク・E(Vo)と元IN FLAMESのイェスパー・ストロムブラード(G)が新たに結成したバンド(プロジェクト)で、もともとジェイクはAMARANTHE在籍時からソロアルバムを計画しており、イェスパーもIN FLAMES脱退後にソロアルバムを制作しようとしていたところ、久しぶりに会った2人はそれぞれのソロについて話し合ったところ「じゃあ、一緒にやればいいじゃん」ということになったんだとか。やろうとしていたことが一致したわけですね。

結果、ジェイクは正式にAMARANTHEを脱退。イェスパーとのプロジェクトを本格化させ、ドラマーにアレックス・ランデンバーグ(ANNIHILATOR、LUCA TURILLI'S RHAPSODYなど)、ベーシストにIN FLAMES時代の盟友ピーター・イワースを迎え、この4人を軸にアルバム制作を開始。楽曲はジェイク&イェスパーが手がけ、イェスパーはギターのベーシックパートとメロディパート(ソロではなく)を中心にプレイし、ソロパートに関しては当時SHININGのメンバーだったオウゲ・ヴァロヴィルタがゲストプレイヤーとして演奏しています(その後、オウゲは正式メンバーとしてバンドに加入)。

AMARANTHEのメロディアスパートを担うフロントマンと、IN FLAMESのメンバー2人が参加していること、またアルバムジャケットの禍々しいアートワークから、聴く前は何となくメロデスからデスメタルの要素を差し引いたスタイルを想像したリスナーは少なくなかったはず……ってそれ、メロデスじゃなくてメロディアスなヘヴィメタルじゃんってツッコミはなしね(笑)。事実、僕も試聴するまではメロデスな方向を想像していたので。

で、公開されたリードトラック「Karma」はまさにその想像どおりの音。いや、純粋にカッコいい。ただ、バックトラックにメロデス的な要素は思ったよりもないよね。むしろ、後期IN FLAMESに寄ってるのかな。

アルバムを購入して、いざほかの楽曲も聴き進めていくと……あれ、めちゃめちゃカッコいいじゃん、これ。「Heartrage」も「Here To Save You」もすげえいい曲。だけどこれ、イェスパーの存在意義はどこにあるんだろう……と正直思ってしまいました。メロディにしろアレンジにしろ、明らかにAMARANTHEの流れを汲むものだし、ソロに関してはすべてオウゲが弾いているわけで。リフメイカーぶりは……うん、まあ確かにね。そこのみなのかなあ。抜群に優れた、モダンなメロディック・ヘヴィメタル作品だけにどこか歯がゆさが残ります。

長期的なツアー生活から距離を置きたくて始めたこのプロジェクト。イェスパーにとってこのCYHRAは安息の地になったのかなあ……なんてことを思いながら聴いていると、リリース半年後にピーターが脱退。ライブではベーストラックを同期で流していたそうですが、そのうちに今度はイェスパーがツアーを離脱。30数本程度のツアーでもダメだったか。

CYHRAはまもなく2ndアルバム『NO HALOS IN HELL』をリリース予定ですが、イェスパーはレコーディングに参加しているので、バンド脱退自体はまだのようです。が、ライブに関しては……ちょっと期待できないかも。もう一度、彼の勇姿を日本でも観てみたいんだけどねえ。

 


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