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2019年11月30日 (土)

SLAYER『THE REPENTLESS KILLOGY (LIVE AT THE FORUM IN INGLEWOOD, CA)』(2019)

2019年11月に発売された、SLAYERの最新ライブアルバム。

オフィシャルな形で単体のライブアルバムが発売されるのは、名盤『DECADE OF AGGRESSION』(1991年)以来28年ぶり(!)。思えば『LIVE INTRUSION』(1995年)や『WAR AT THE WARFIELD』(2003年)、『STILL REIGNING』(2004年)などライブ映像は豊富にリリースされているんですよね。今作もライブアルバムと同じ公演がDVD/Blu-rayでも発売されますし、彼らの場合は音源よりも映像で楽しんでほしいっていうことなんでしょうかね。

それはさておき。今回は現地時間で本日11月30日、このライブ作品と同じLAのThe Forumでのライブを最後にツアー活動を停止させます。バンドのマネージャーは直近のインタビューで「ツアーがこれで終わりなだけで、バンドが終わるという意味ではない」と発言しているので、今後レコーディング作品として何かしらの予定が控えているのか、あるいはアーカイブ的な過去音源がどっさり発表されるのか、あるいは単発でのライブ活動があるのか……そこは悲観的にならないようにしておきたいと思います(とはいえ、今年3月の最後の来日公演では感傷的になってしまいましたが)。

さてさて。このライブ作品について触れておきましょう。本作は2017年8月5日のThe Forum公演をまるまる収めたもので、タイミング的にはフェアウェル・ツアーが発表される前のもの。同年10月には『LOUD PARK』で来日もしているので、セットリスト的にはほぼ同一となっています(ライブアルバムで演奏された「Hallowed Point」に替わり、日本では「Fight Till Death」というレア曲を披露)。現時点での最新オリジナルアルバム『REPENTLESS』(2015年)からの楽曲も程よく含まれた、グレイテストヒッツと呼ぶにふさわしいセットリストではないでしょうか。

上記のとおり、これからSLAYERに触れようというビギナーとっては現時点での入門編的1枚と言えるでしょう。が、いかんせん音質がイマイチなんですよね。なんていうか、軽すぎるんです。ボーカルが前にで過ぎていて、ギターが若干後ろに退いている、そしてドラムの音に重量感が一切感じられない。せっかくヘヴィで狂気的な演奏を繰り広げているのに、それが最良な形で伝わらないのは残念でなりません。これ、ライブ映像作品用のミックスをそのままCDにも流用したんでしょうね。

要するに、この点においても彼らがライブアルバムというアイテムをそこまで重視していないことが伺えます。おかげで、聴いても感傷的な気分に陥らずに済みました(笑)。あと、不思議とYouTubeに上がっている映像音声のほうが、実際のアルバムよりも音に厚みがある気がするのですが、これは気のせいなんでしょうか……。

初期の楽曲に限定してしまえば、バランス的には『DECADE OF AGGRESSION』が最高の1作ですし、オールキャリアを振り返りたい人には今作が最適(ただ、音質に難あり)。一長一短ありますが、まずはストリーミングサービスで聴き比べて、自分に合った作品を選んでみてはいかがでしょう。

肝心の映像作品に関しては、後日別枠でたっぷり触れたいと思います。

 


▼SLAYER『THE REPENTLESS KILLOGY (LIVE AT THE FORUM IN INGLEWOOD, CA)』
(amazon:日本盤2CD / 海外盤2CD / MP3

 

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