« POISON『POISON'D!』(2007) | トップページ | KISS『LICK IT UP』(1983) »

2019年11月24日 (日)

FREDDIE MERCURY『NEVER BORING』(2019)

2019年10月上旬に発表された、フレディ・マーキュリーの最新ベストアルバムおよびボックスセット。CD単品のベストアルバムは6曲の最新リミックス&リマスター音源と「Time Waits For No One」未発表バージョンを含む全12曲から構成。ボックスセットはこのベスト盤に加え、フレディの初ソロアルバム『MR. BAD GUY』(1985年)の最新リミックス&リマスター、『BARCELONA』(1988) の2012年オーケストラ・エディション、ミュージックビデオなどを収めたBlu-ray/DVD『NEVER BORING』と写真集にて構成されています。

今回はこのうち、最新ベストアルバム『NEVER BORING』について述べていきたいと思います。

フレディのベストアルバムは3年前にも『MESSENGER OF THE GODS: THE SINGLES』(2016年)がリリースされていますし、さらにさかのぼれば『LOVER OF LIFE, SINGER OF SONGS: THE VERY BEST OF FREDDIE MERCURY SOLO』(2006年)、『THE FREDDIE MERCURY ALBUM』(1992年)といったコンピレーションアルバムも発表されています。オリジナルソロアルバムを『MR. BAD GUY』と『BARCELONA』の2枚と考えると、いかに編集盤が多いかに気づかされるはずです。

どれが決定版か、というのは視点によって異なると思います。例えば、シングルカットされた楽曲にこだわれば前回の『MESSENGER OF THE GODS: THE SINGLES』がベストですし、トータルバランスで言えば最初の『THE FREDDIE MERCURY ALBUM』に対する思い入れが強い。語り手が変われば、それだけ異なる答えがあるわけですが、そこを踏まえても今回の『NEVER BORING』は『THE FREDDIE MERCURY ALBUM』にも匹敵するバランスに優れた1枚ではないかと思います。

「The Great Pretender」から始まり「Made In Heaven」で締めくくる構成も良かったですし、何よりもフレディの歌とマイク・モーランのピアノのみで構成された「Time Waits For No One」未発表バージョンが素晴らしいのなんの。新たにリミックス&リマスタリングされた『MR. BAD GUY』からの打ち込み主体の楽曲(特に「I Was Born To Love You」とか)も「あれ、今までそんな音入ってた?」と驚かされるはずですし、これまでフレディの作品に散々接してきたリスナーにとっても新鮮な気持ちで向き合える1枚ではないでしょうか。

フレディ逝去後にQUEENを知ったリスナーにはソロバージョンの「I Was Born To Love You」はチープに聞こえるかもしれませんが、僕にとってはこっちこそが真の「I Was Born To Love You」。ノエビア化粧品のCMが脳内で再生できるくらいには思い入れが強いんです(笑)。

フレディが亡くなってからあと2年でまる30年。きっと2021年にはもっといろんなQUEENやフレディの秘蔵音源集や焼き直しベストアルバムが発表されるのかもしれませんが、もちろん“新曲”や“新作”が発表されることは二度とありません。こういう編集盤には生前のアーティストの意向が反映されているとは考えられませんが、悲しいかな、ファンはそういう作品が発表されるたびに手を出し、二度と叶わない“新作”に思いを馳せるわけです。

でも、こういう形で編集された既存の楽曲には何の罪もない。いろいろ複雑な思いはあれど、今日この日だけは素直な気持ちでこのアルバムと向き合いたいと思います。

 


▼FREDDIE MERCURY『NEVER BORING』
(amazon:日本盤CD / 日本盤BOX SET / 海外盤CD / 海外盤BOX SET / MP3

 

« POISON『POISON'D!』(2007) | トップページ | KISS『LICK IT UP』(1983) »

Queen」カテゴリの記事

Freddie Mercury」カテゴリの記事

2019年の作品」カテゴリの記事

2019年12月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

カテゴリー

無料ブログはココログ