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2019年11月 2日 (土)

THE HIVES『TYRANNOSAURUS HIVES』(2004)

2004年7月に発売された、THE HIVESの3rdアルバム。本作からメジャーのInterscope / Universal Recordsでのリリースとなります。

初期2作のアルバムから代表曲を抜粋したコンピレーションアルバム『YOUR NEW FAVOURITE BAND』(2001年)がイギリス(最高7位)を筆頭にバカ売れし、一躍“時の人”となった彼ら。日本にも2002年にはサマソニでの初来日も実現しております。その流れから、彼らがメジャーに移籍したのは納得のいく流れかなと。

世の中的な良い流れが影響し、本作は本国スウェーデンで初の1位を獲得。イギリスでも最高7位、アメリカでも最高33位とキャリア最高位を記録するヒット作となりました。

メジャーに移籍したからといって急にポップになったり(もともとポップですが)安っぽくなったり(もともと安っぽいですし)というセルアウト感は皆無。プロデュースも前作同様にPelle Gunnerfeldtが手がけているので、そのへんは安心要素かなと。

冒頭を飾る1分半のショートチューン「Abra Cadaver」は相変わらずのTHE HIVES節を醸し出していますし、続く「Two-Timing Touch And Broken Bones」も然り。シングルカットもされた「Walk Idiot Walk」も従来から持ち合わせていたカラーではあるものの、シングルに適したポップさ、軽快さを持つミディアムチューンは“これからのTHE HIVES”を強く宣言するような1曲と言えるのではないでしょうか。

その後も2分前後のショートチューンが次々と繰り出されますが、後半に入ると「Diabolic Scheme」のような異色スローナンバーが登場します。ストリングスをフィーチャーしたこの曲は、バラードというよりは“THE HIVESなりのブルース”と受け取ることがでいる、これぞ“これからのTHE HIVES”の象徴となりうる1曲。個人的に先の「Walk Idiot Walk」ともども、驚きを隠せなかったナンバーです。

全12曲で29分というトータルランニングだけ目にすればいつもどおりなのですが、随所から感じられる変化の片鱗は、やはりメジャーに行ったことで予算が潤沢になり、それまでできなかったことにチャレンジできるようになった表れなのでしょうか。なんにせよ、今までどおりでありながらも過去作になかったような新境地も見受けられ、そこがのちの進化につながっていくことになるのかな。本作はその予兆を感じさせる、ある種の過渡期的1枚かもしれません。

ということもあって、彼らのオリジナルアルバムの中ではもっとも印象の薄かった1枚。聴く頻度も一番低かったのですが、久しぶりに聴いたら当時の記憶以上に良かったので、人の記憶って当てになりませんね、というお話でした。

 


▼THE HIVES『TYRANNOSAURUS HIVES』
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