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2019年12月 4日 (水)

DESTRUCTION『BORN TO PERISH』(2019)

2019年8月上旬にリリースされた、DESTRUCTIONのニューアルバム。

彼らの歴史って「シュミーア(Vo, B)在籍時」「『CRACKED BRAIN』期」「グルーヴメタル期」の3つに分けられると思うのですが(シュミーア在籍時だけでも3人編成と4人編成で分けられたり、80年代と2000年代以降に分けられたりするのですが、ここでは割愛)、基本的に「グルーヴメタル期」は歴史に含まない派もいるみたいでして……そうなると、今作が一体何作目のオリジナルアルバムになるのかまったく見当がつきませんが、まああれです、10数作目です(適当)。

さて、シュミーア(Vo,B)とマイク(G)を中心に40年近くにわたり活動を続けるDESTRUCTIONですが、シュミーアが1999年に復帰してからはトリオ編成が20年近く続いてきました(その間、ドラマーの交代はありましたが)。常に「3人編成が一番だ」と公言し、80年代末からの4人編成時代を“なかった”こととしてきた彼らが、2019年に入っていきなり若手のダミア・エスキッチ(G)とベテランなランディ・ブラック(Dr/ex. ANNIHILATOR、PRIMAL FEARなど)を新メンバーに迎え再び4人編成に返り咲き。この布陣で完成させたのが、この『BORN TO PERISH』なわけです。

ぶっちゃけ、4人になったことに驚きは隠せませんでしたが、実際にアルバムを聴けばギターでの表現に多彩さが加わり、楽曲アレンジの幅も確実に広がったことが理解できるはずです。比較的ストレートなスラッシュナンバーが多かった近作と比べても、今作での技巧的アレンジはとても新鮮に映るはずです。まあ80年代末のテクニカル路線とは若干異なりますが、ランディ・ブラックが安定感の強いドラミングで地盤を支えるこの“ど直球なパワーゲーム”も悪くないですよね。

オリジナルアルバムも10数作と重ねていけば、バンドとしての新鮮さはどんどん薄れていきますし、実際ここから新しい要素を入れようとするとファンから反感を買ってもおかしくはありません。しかし、DESTRUCITONにおける今回の変化は……過去に経験したさまざまな変化を考慮しても非常にポジティブに受け入れられるものではないでしょうか。うん、これは変化というよりも進化と呼ぶにふさわしいものだと僕は解釈しています。

ただ、ひとつだけ残念なのが「これ!」と言えるキメの1曲が見当たらなかったこと。ここに今作を代表するようなキラーチューンが1曲でも含まれていたら、問答無用の最高傑作になっていたのではないか……そう思わずにはいられません。それでも、ここ数作の中でも高く評価されるべき1枚だと思いますけどね。好きな人にはたまらない、無心で楽しめるスラッシュメタルアルバムですよ。

 


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