カテゴリー「2019年のライブ」の5件の記事

2019年9月16日 (月)

LIKE A STORM JAPAN TOUR 2019@渋谷CLUB QUATTRO(2019年9月15日)

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今年3月の『DOWNLOAD JAPAN』での初来日に続いて、半年ぶりの再来日で初の単独日本公演が実現したLIKE A STORM。大阪と東京で行われたジャパンツアーのうち、ファイナルとなる東京公演に行ってきました。

開演ギリギリに会場入りしたのですが、客入りは6〜7割といった感じで、後ろから観て形になっていたと思います。最新作『CATACOMBS』(2018年)の日本盤リリースからすでにまる1年経っていますし、タイミング的には決してベストとは言い難いものの、それでもこれだけ集まったのは正直上出来だと思います。

ステージ上には中央のマイクスタンドを挟むように、Vの字に組まれたディジュリドゥが2セット。これは初来日時と同じですが、クラブクラスでのライブということで、より間近にディジュリドゥを目にできるのは非常にラッキーといいますか(笑)。なんか「うん、観てやった!」感が強かったな。不思議と。

ステージ中央にクリス・ブルックス(Vo, G, Didgeridoo)、向かって右にマット・ブルックス(G, Vo)、左にケント・ブルックス(B, Key)、そして後方にザック・ウッド(Dr)という立ち位置。オープニングからクリスがディジュリドゥを吹き(?)まくるのですが、ちょっと音が小さくてイマイチ低音が伝わってこない。これ、全体的に音が小さかったんですよね。このへんは、2曲目以降徐々に改善されていくのですが。

冒頭3曲は『CATACOMBS』からで、『DOWNLOAD JAPAN』に近い構成。既視感があったけど、良い曲は何度聴いて良いので問題なし。観客の盛り上がりも大人し過ぎず、かつ騒ぎ過ぎずといったバランスでしたが、それでも熱は十分に伝わってきました。

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今回はヘッドライナーショーということで、日本未発売の前作『AWAKEN THE FIRE』(2015年)からの楽曲も多めにプレイ。これによって、改めてこのバンドの非凡さ、楽曲のバラエティ豊かさが伝わりやすかったと思います。特にパワーバラード系の楽曲が意外と多いことを再確認できたのは大きな収穫だったかなと。

さらにカバー曲(『AWAKEN THE FIRE』に収録されたクーリオ「Gangster's Paradise」や、マットがチェスター・ベニントンに捧げたLINKIN PARK「Crawling」、アンコールでAC/DC「TNT」のカバーまで)が多めに披露され、バンドのルーツを垣間見ることもできました。特に「Crawling」ではケントがピアノ、クリスがギターを弾き、マットはギターを置いて歌に専念するという力の入れっぷり。これは前曲「Southern Skies」でマットがケントの弾くピアノのみをバックに歌った流れからだったので、必然的にこうなったのでしょう。このパート、すごく良かったです。

正直なところ、CDで楽曲を聴いたときは「ありきたりなニューメタル、ポストグランジバンドかな」と思っていたところもあったのですが、こうやってライブで通して彼らの楽曲を聴くと、実はよく練り込まれた楽曲群であることに気づかされます。あれ、思っていたよりも良くないか、これ?って。もちろん、まだまだ突出した個性は見つけられていないかもしれません(ディジュリドゥを使っているって点ぐらいか)。それでも、同クラスのバンドと比べたら頭ひとつ抜きん出ているし、可能性は大いに感じられる。そういう気づきのあった、非常に意義のあるステージだったと思います。

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2019年4月22日 (月)

浜田麻里 The 35th Anniversary Tour Gracia@日本武道館(2019年4月19日)

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圧巻の一言。それ以上でもそれ以外でもなく。

10代の頃に初めてライブを観て、それから30年近くの間に何度か拝見していますし、特にここ5年くらいは単独以外にもフェスなどでも目にするチャンスがあった浜田麻里。デビュー35周年、武道館は26年ぶりということで、これは行かないわけにはいかない……そう思っていたら、友人がチケットをダブつかせていたので便乗。2階の上のほうでしたがかなり観やすく、じっくり腰を据えて楽しむことができました。

昨年の最新アルバム『Gracia』を携えたツアーには足を運ぶことができなかったので、そことの比較はできませんが、同ツアーからツアーメンバーが一部交代。BABYMETALの神バンドメンバーでもあるBOHさん(B)、ISAOさん(G)といった7〜8弦ギターや6弦ベースの使い手、原澤秀樹(Dr)というまだ30代半ばのテクニカルな若手ドラマーをフィーチャーしたバンドサウンドは、以前と比べてかなりフレッシュ感が強く、攻撃性が増したここ最近の楽曲にもフィットしていました。特にジェントっぽさを醸し出す「Disruptor」みたいな楽曲には今の編成はぴったりなんじゃないでしょうか。

で、浜田麻里大先生のお歌が、近年観た中でもベストに近い状態でして。無駄に前に出過ぎず、それでいて存在感は圧倒的。歌詞がしっかり聴き取れて、声量もあって高音の伸びもハンパない、しかも音圧の高いバックの音像にも埋もれていない。これって簡単なようでなかなかできることじゃない。ミキシングのテクニックでどうにでもできるんじゃ……なんて言われそうだけど、そういう問題じゃないし、そういうレベルの話じゃない。

で、もっとすごいのがコーラスの絵里さん(浜田麻里の実妹)。キーだけでいったら姉上よりも高いところを難なく歌っているんだけど、だからといってリード(姉)を潰すようなこともない。姉妹だからこその相性はもちろんだけど、長年培ってきたハーモニーバランスがここ武道館で完璧な形で表現されていたように思います。

選曲に関しては下記のセトリを参考にしていただき。一部楽曲(シングル曲やライトサイドの楽曲)はいわゆる“ワンハーフ”だったりメドレー形式だったんだけど、それでもやらないよりはマシ。むしろ、ご本人としてはここ10年くらいのメタル路線を前に打ち出して、そこで勝負している印象。そういった楽曲は歌うのも難しいものが多いし、演奏との息含め一歩間違えばグズグズになってしまってもおかしくないのに、それが一糸乱れぬ完璧なアンサンブルで繰り出される。不快さなんてこれっぽっちもない、常に気持ち良い音圧とサウンドが繰り出される2時間半。これに7000円とか8000円って、正直安いもんですよ。

途中、ビリー・シーンが出てきたときは隣にいた友人に「ビリーっ! ビリーだよ! MR. BIGの!」と叫んでしまったほど興奮(セッティング時にミントグリーンのベースが見切れていて、一部には事前にバレていたようですが)。そのビリーのプレイ含め、歌や演奏の技術の高さで人をここまで興奮させ、感動させる音楽って本当にすごいと思う。別にテクニック至上主義の人間ではないし、下手なモノの中にも素晴らしいもの、輝いているものはたくさんあるけど、こういう音楽の素晴らしさに感動できるのもまた事実。1曲終わるごとにため息が溢れるし、また1曲新たに始まるごとに拳を振り上げる(実際には振り上げなかったけど)。それくらい興奮していたと思います。

本当の意味で圧巻だったのは、本編ラストの「Zero」。20数名のストリングス隊をこれ1曲のためだけに準備し、ドラマチックな歌と演奏でライブを大々的に締めくくるわけですが、最後の最後、麻里さんのロングトーンに鳥肌……気づいたら涙が流れてました。感情がグワーっと持って行かれましたね……どんな気持ちなのか表現しがたい、グチャグチャにかき乱された状態でした。あんな経験、初めてですよ。

聴きたい曲はまだまだ山ほどあったし、「Stay Gold」を聴けなかったのは残念以外のなにものでもないけど、それはまた次回以降に。にしても、現在56歳の彼女……まだまだ活動を続けていくと宣言していましたが、このスタイルでどこまで更新し続けられるのか。その鍛錬も相当な大変さを要するだろうし、もしそれができなくなったときの恐怖といったら……ロブ・ハルフォードもある意味そっち側の人間であり、ギリギリのラインで戦っていますが、この人もきっと同じ孤独な道をひとり突き進むんだろうな。

いやあ。にしてもね、もっともヘヴィな楽曲が最新アルバム『Gracia』の楽曲って、どういうことだろうね。「Black Rain」や「Disruptor」「Zero」のカッコよさと言ったら……。

<セットリスト>
01. Right On
02. Disruptor
03. Blue Revolution
04. Carpe Diem
05. Return to Myself 〜しない、しない、ナツ。〜
06. No More Heroes
07. Nostalgia
08. Memory in Vain
09. Cry For The Moon
10. Promise In The History [Acoustic]
11. Canary [Acoustic]
12. Mangata
13. Sparks [feat. Billy Sheehan]
14. In Your Hands [feat. Billy Sheehan]
15. Dark Triad
16. Jumping High
17. Black Rain
18. Historia
19. Orience
20. Zero [with Orchestra]
--ENCORE--
21. Forever 〜
  All Night Party 〜
  Heart and Soul
22. Heartbeat Away From You
--ENCORE--
23. Momentalia
24. Tomorrow

 

2019年4月 3日 (水)

PET SHOP BOYS The Super Tour@日本武道館(2019年4月1日)

Img_4088 PET SHOP BOYSのライブなんて何年振りだろうか。そもそも最初に観たのが2002年のフジロックのときで、次に観たのが2013年のソニマニだったような……単独自体は初めて、そもそもこれが19年振りの単独来日公演なのだそうで。そうか、そんなにやってなかったんだ……というのが率直な感想。そもそも、2000年代に入ってからはそんなに頻繁に来ている印象もなかったから、意外でもなかったんだけど。

というわけで、行ってきました。80年代のビッグアクトは次があるかどうかわからないから、女房を質に入れてでも観に行けと死んだばあちゃんが言ってたので。

会場入りしたとき、とにかくシンプルなステージセットに驚きました。ステージ前方にシンセセット1式と、その両脇に丸いスクリーン、後方には白幕(しかも、かなり手前側に張られている)。これ、2人だけでやるのかな……と思っていたところ、会場暗転。SEに導かれてシルバーの被り物をした2人が登場し、そのまま新作『SUPER』(2016年)から「Inner Sanctum」にてライブ開始。かなりゴリゴリなエレクトロナンバーで始めるのね、と思ったら2曲目に早くも80年代のヒット曲「Opportunities (Let's Make Lots of Money)」。ここで観客歓喜……ということで、この日の客層が想像できたのではないでしょうか(そもそも、開演時の明るい時点で、自分と同世代かそれより上の世代が9割という印象でしたけど)。

その後も新作(といっても、すでに3年前のアルバムなんですけどね)と過去のヒット曲を交互に披露し続けていくのですが、そのバランスの良さと旧曲のアップデート感がとにかく絶妙。80年代の曲は場合によってはオリジナルに近い音色のシンセを使うのですが、それがまたちょっと気恥ずかしかったりして。ま、嫌いじゃないですけどね。

途中で2人がヘルメット外したり、両サイドの丸いスクリーン風置物が撤去されたり、後ろの白幕が降ろされるとサポートメンバー3人(バイオリン&シンセ&コーラスの女性メンバーと、パーカッションの男性メンバー×2人)が登場したり、そのサポメンのセットが前に移動したり……というのを、すべて人力で行うわけです(スタッフが大勢ステージに現れ、それらを動かしたりする)。その異様な光景が、いわゆるピコピコしたサウンドと乖離しているといいますか……いや、逆にエレポップサウンドが妙に人間っぽく聴こえてきたと言いますか。とにかく、あんまりエレクトロっぽい冷たさはなかったかな。終始人肌並みの温かみがあった気がします。

にしても、『SUPER』や前作『ELECTRIC』(2013年)の楽曲がとにかく素晴らしいので、80年代のヒット曲、90年代の下世話なディスコナンバーと並んでも全然負けてないし、むしろ強さを感じる。全然昔の曲に頼ってないし、新作を軸にできるだけの強さと自信がビンビン伝わってくるもんですから、観てるこっちもどんどん楽しくなってきちゃって。1階席1列目だったので最後まで座って観ちゃったけど、終始体はリズム取りっぱなしで、終盤に進むにつれてリズムを取る体の動きがどんどん大きくなっていくみたいな。それくらい堪能できました。

圧巻は「It's A Sin」からアンコールにかけての流れでしょうか。とにかくヒット曲のオンパレード。この曲のフィナーレ感と、「Go West」の終焉を告げる感は双璧。アンコールが「Domino Dancing」で始まったときは「まだやってなかったのか!」と驚いたくらいとにかくヒット曲が多いもんだから、今回のセットリストから漏れたおなじみの曲もまだまだあるわけですよ。ああ、聴きたい曲全部やってくれたら3時間じゃ収まらないよね。

DURAN DURANのときも思いましたが、こういうバンドがしっかり現代に良作を出してくれて、その作品を軸にしつつも過去ともちゃんと向き合ってヒット曲を連発するライブを続けてくれる。もうね、こうやって続けてくれるだけでもありがたいし、リスペクトしかない。

ただ、せっかくツアー直前にナイスな新曲を収めたEP『AGENDA』を出したんだから、ここからもやってほしかったなあ。まあ『SUPER』と銘打ったツアーだから、今年後半リリース予定の新作側に寄った最新EPからやらないのは正解なのかもしれないけどね。

 

<セットリスト>
01. Inner Sanctum
02. Opportunities (Let's Make Lots of Money)
03. The Pop Kids
04. In The Night
05. Burn
06. Love Is A Bourgeois Construct
07. New York City Boy
08. Se A Vida É (That's The Way Life Is)
09. Love Comes Quickly
10. Love etc.
11. The Dictator Decides
12. Inside A Dream
13. West End Girls
14. Home And Dry
15. The Enigma
16. Vocal
17. The Sodom And Gomorrah Show
18. It's A sin
19. Left To My Own Devices
20. Go West
--ENCORE--
21. Domino Dancing
22. Always On My Mind
23. The Pop Kids (Reprise)

 

2019年4月 1日 (月)

『DOWNLOAD JAPAN 2019』@幕張メッセ(2019年3月21日)

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初開催の『DOWNLOAD FESTIVAL』の日本版、いざ蓋を開けてみたら大盛況でしたね。当初はチケットが売れてないなんて話もありましたし、オジー・オズボーンのキャンセルで開催危ういんじゃ?なんて悪い噂も飛び交うほど。けど、これだけ入ったんだったら、来年も大丈夫なんじゃないか?って気がしてきました(もっとも、それだけ魅力的なアクトが揃えばの話ですが)。

今回は雑誌のレポで入ったので、そちらの発売前に詳細なレポを書いてしまうのはルール違反。ということで、ここでは記録として簡単なメモ程度で収めておきたいと思います。

 

LIKE A STORM

ディジュリドゥメタル! ステージ中央にフロントマン、その左右にV字にクロスしたディジュリドゥ2本×2セット。ダウンチューニングのギターだけじゃ足りない“下”を補う、イマドキの低音は心地よいったらありゃしない……けど、序盤はよく聞こえなかったけど(苦笑)。まだアルバム2枚、曲調が似たり寄ったりなのが玉に瑕か。でも良い曲多いよね。

00. Intro
01. Pure Evil
02. The Bitterness
03. Solitary
04. Complicated (Stiches & Scars)
05. The Devil Inside
06. Love The Way You Hate Me


AMARANTHE

ライブ初見。ボーカル3人は多い……けど、ちゃんと役割が振り分けられているし、1人がフィーチャーされている間はほかの2人が休憩できるというフレキシブルさはなかなか。女性シンガーが良い声してたのと、本当に曲が良い。そりゃ売れるわけだ。納得のステージでした。

00. Helix Intro
01. Maximize
02. Digital World
03. Hunger
04. Amaranthine
05. GG6
06. Helix
07. Drop Dead Synical
08. Call Out My Name
09. The Nexus


MAN WITH A MISSION

唯一の日本代表(と、言ってもいいよね?)、かつ非メタルバンド。頭の固いメタルファンから拒絶されるんじゃ……と思っていたけど、さすが百戦錬磨のライブバンド。いざライブが始まれば、自分たちのペースで、自分たちの空間をしっかり作り上げる。最後の「FLY AGAIN」での手ふり、みんな完璧だったもんね。ホッとしました。

01. database
02. Broken People
03. Get Off of My Way
04. Dead End in Tokyo
05. Raise your flag
06. Left Alive
07. Take Me Under
08. FLY AGAIN


HALESTORM

リジーが男前すぎて……完全に21世紀のジョーン・ジェットでした。「Love Bites (So Do I)」では同名バンドLOVEBITESのフロントを担うasami嬢がゲスト参加。リジーに負けないパワフルさで場を盛り上げました。あと、彼らはメタルというよりは埃っぽいアメリカンロックなんだなと、ライブで聴いて再認識。次はフルセットで観たい!

01. Black Vultures
02. Mz. Hyde
03. Love Bites (So Do I) [with asami from LOVEBITES]
04. Tokyo
05. Amen
06. Do Not Disturb
07. Drum Solo
08. Freak Like Me
09. Uncomfortable
10. I Miss The Misery


ARCH ENEMY

ごめんなさい、朝からずっと立ちっぱなしだったので、ここで休憩。外で食事をとりながら音だけ聴いてました。5月にBLACK EARTH来日があるからか、初期曲はゼロ。日本人、みんなARCH ENEMY好きなのね。ラストの「Nemesis」だけじっくり観たけど、やっぱりカッコいいわ。

00. Set Flame To The Night
01. The World Is Yours
02. Ravenous
03. War Eternal
04. Blood On Your Hands
05. You Will Know My Name
06. Dead Eyes See No Future
07. The Eagle Flies Alone
08. As The Pages Burn
09. Dead Bury Their Dead
10. No Gods, No Masters
11. Nemesis
12. Enter The Machine (outro)


ANTHRAX

何気にベストアクトでは? 客の盛り上がり然り、ステージ上の熱量然り。PANTERA始まり&終わりはズルい。あと、久しぶりにライブで聴いた「Be All, End All」が最高すぎました。何度観ても良いバンドは良い。それで十分。

01. Cowboys From Hell (intro) 〜 Caught In A Mosh
02. Got The Time
03. Madhouse
04. Fight 'Em 'Til You Can't
05. I Am The Law
06. Be All, End All
07. Evil Twin
08. Antisocial
09. Indians 〜 Cowboys From Hell (outro)


GHOST

期待のGHOST。ステージセットや演出含め、完全に独自路線。メロウなハードロック感はどこかアリス・クーパー的。けど、ANTHRAXの後というのは分が悪すぎ。せめてSUM 41の後なら……ほかのお客ももっと引き込めたのでは。いや、僕は存分に満足しましたけど、もっと熱狂的な盛り上がりが観たかったな。

01. Ashes
02. Rats
03. Absolution
04. Ritual
05. From The Pinnacle To The Pit
06. Faith
07. Cirice
08. Miasma
09. Year Zero
10. Mummy Dust
11. Dance Macabre
12. Square Hammer


SUM 41

完全な休憩タイム。最後の2曲だけ観ました。代表曲が多いと、ジャンルは少し外れても盛り上がることは盛りがるのね。彼ら目当てのファンも少なくなかったようですし。

01. The Hell Song
02. Over My Head (Better Off Dead)
03. Motivation
04. We're All To Blame
05. Walking Disaster
06. Underclass Hero
07. No Reason
09. We Will Rock You
10. In Too Deep
11. Fat Lip
12. Still Waiting


SLAYER

ちょっと複雑な気持ちに。最高のステージだったんだけど、ラストのトム・アラヤによる日本語MCで感傷的な気分に。「どうせもう一回来るでしょ?」と高を括ってたけど、あれで一気に「本当に最後だ」と嫌でも実感させられた。帝王らしい潔い終焉でした。

00. Delusions Of Saviour
01. Repentless
02. Blood Red
03. Disciple
04. Mandatory Suicide
05. Hate Worldwide
06. War Ensemble
07. Jihad
08. When The Stillness Comes
09. Postmortem
10. Black Magic
11. Payback
12. Seasons In The Abyss
13. Born Of Fire
14. Dead Skin Mask
15. Hell Awaits
16. South Of Heaven
17. Raining Blood
18. Chemical Warfare
19. Angel Of Death


JUDAS PRIEST

4ヶ月ぶりのプリースト。ちょっと前に「Killing Machine」をやったって話があったから、日本でも……と思っていたら、気合い入れて半分近くセットリスト入れ替わってる! しかも選曲がマニアック! これはこれでアリ! あと、東京公演では聴けなかった「he Hellion 〜 Electric Eye」を堪能できたのはうれしかった。やっぱこれでしょ?

01. Firepower
02. Delivering The Goods
03. Sinner
04. The Ripper
05. Evil Never Die
06. Bloodstone
07. Saints In Hell
08. No Surrender
09. Turbo Lover
10. Devil's Child
11. Killing Machine
12. Some Heads Are Gonna Roll
13. Guardians 〜 Rising From Ruins
14. Rapid Fire
15. Hell Bent For Leather
16. Painkiller
--ENCORE--
17. The Hellion 〜 Electric Eye
18. Breaking The Law
19. Living After Midnight

2019年1月19日 (土)

VOIVOD THE WAKE JAPAN TOUR 35TH ANNIVERSARY@TSUTAYA O-WEST(2019年1月18日)

Img_3939_2新年最初のメタル/エクストリーム系のライブは、これが3度目の来日ながらも初の単独来日公演となるカナダの至宝VOIVOD。このツアータイトルどおり、今年でデビュー35周年という記念すべきタイミングでの来日公演は、東京で一夜限りの貴重なものとなりました。TSUTAYA O-WESTという決して広くない会場でしたが、当然のようにチケットはソールドアウト。会場はムサ苦しい野郎ども(褒め言葉)で埋め尽くされ、最高の歓迎ムードでライブのオープニングを迎えました。

今回の編成はスネイク(Vo)、アウェイ(Dr)というオリメンに加え、過去2回の来日(2008年、2014年の『THRASH DOMINATION』)にも参加したチューウィー(G)と、これが初来日となるロッキー(B)の4人。ライブは現編成での発音現となったEP『POST SOCIETY』(2016年)から、タイトルトラック「Post Society」で幕を開けました。ガリガリしたベースと、グルーヴィーなドラムとリフを刻むというよりは効果音のようなサウンドを奏でるギター、そこにスネイクの個性的なボーカルが乗るのですが、音源で聴く以上に浮遊感が漂っていて、気持ちいいのなんの。4ピース(シングルギター)編成で、音の薄さが気になるかなと思っていましたが、アンサンブルの妙技によるものなのか、まったくそんなこと感じませんでした。また、音量もデカすぎず、小さすぎずといった程よいバンラス感で、しかもライブが進むにつれて徐々に大きくなっていくものの、それが決して大きすぎないという聴きやすさを保っていたのですから、さすがと言いますか。ホント、終始気持ちよかったです。

この日演奏されたのは、2回のアンコールを含む全16曲。2時間に満たない、決して長いとは言えないボリュームでしたが、終わったあとも特に不満はなく(まあ正直言えば、もうちょっと聴きたかったというのはありますが)、ここも程よさを醸し出していたのが印象的でした。

セットリスト的には、さすが35周年を謳っているだけあり、オールタイムベストといった内容。ただし、スネイク脱退時や2000年代のジェイソン・ニューステッド(B)在籍時などの楽曲はすべてなかったことにされていましたが、それも特に不満には思いませんでした。

内訳は1stアルバム『WAR AND PAIN』(1984年)から1曲、3rdアルバム『KILLING TECHNOLOGY』(1987年)から3曲、4thアルバム『DIMENSION HATROSS』(1988年)から2曲、5thアルバム『NOTHINGFACE』(1989年)から3曲、6thアルバム『ANGEL RAT』(1991年)から1曲、7thアルバム『THE OUTER LIMITS』(1993年)から1曲、最新EP『POST SOCIETY』から2曲、14thアルバム『THE WAKE』(2018年)から3曲。あれ、2ndアルバム『RRRÖÖÖAAARRR』(1986年)からは1曲もなしですか? それ以外は、まだ妥当な選曲かなと。現編成での楽曲が5曲というところに彼らの現役感を強く感じましたし、それもまた良しでした。

僕は2階からステージを見下ろすようにライブを拝見していたのですが、気づけばアウェイのドラミングばかりに目を奪われてしまいまして。以前からMVやライブ映像を観ていてもそうだったのですが、やっぱり彼のドラミングって個性的ですよね。で、この日初めて生で観て気づいたのですが……メタルのドラミングとはちょっと違うんですよね。パンク的というか、もっとロックンロール的なスウィング感が感じられるし、動きもちょっとクセがあって。どことなく、ジャズからの影響も感じられるのですが、そのへんは彼らの音楽的ルーツにもあるであろうRUSH(主にニール・パート)からの影響も少なからずあるのでしょうか。とにかく、このドラミングがVOIVODというバンドを唯一無二のものにしていることは、間違いないと実感しました(もちろん、オリジナルメンバーのひとりで2005年に急逝したギタリスト、ピギーによるものも大きいのですが)。

チューウィーも、その偉大な前任ピギーの重圧に押しつぶされることなく、新曲では従来のVOIVODらしさと彼ならではのプレイをミックスし、確実にVOIVODをネクストレベルへと押し上げていましたし、新任のロッキーもブラッキー(B)の陰を気にせず、存分に個性を発揮しておりました。

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