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2020年1月23日 (木)

BAD OMENS『FINDING GOD BEFORE GOD FINDS ME (DELUXE REISSUE)』(2020)

2020年1月中旬に配信限定リリースされた、BAD OMENSの2ndアルバム『FINDING GOD BEFORE GOD FINDS ME』のリパッケージ盤。

『FINDING GOD BEFORE GOD FINDS ME』のオリジナル盤は昨年8月初頭にフィジカルおよびデジタルリリースされていますが、今回はジャケットのアートワークを一新したほか、新録3曲を追加した全13曲入り/トータル53分のボリューミーな1枚に再構築されています。

アルバムの曲順自体はオリジナル盤に変化は加えておらず、本編10曲が終わったあとに新録3曲が追加されているので、世界観やトータル性云々が改変されているわけではありません。むしろ、本編10曲を終えたあとにアンコールとして新たに3曲加わったくらいの感覚で接するのが正解かなと。

アルバム本編については昨年こちらで触れているので、ここでは割愛。今回は新録曲について触れていきます。

まずは、昨年12月に先行配信されたM-11「Never Know」。アルバム内ソフトサイドの延長線上にある、ミドルテンポのメロディアスな歌モノに仕上がっています。美しさと繊細さ、強さと豪快さがバランスよくミックスされた非常に聴きやすい1曲で、シングル向けに制作されたんじゃないかというほどに“出来過ぎ”な楽曲。アルバムの中にポツンと落とし込まれたとしても何ら違和感のない、『FINDING GOD BEFORE GO FINDS ME』の世界観を踏襲した良曲と言えます。

続いてM-12「Limits」。こちらも曲調、質感含めて『FINDING GOD BEFORE GOD FINDS ME』が持つムーディな世界観の延長線上にある1曲で、キャッチーさが際立つ仕上がり。なんとなく歌メロや節回しにTOOLを彷彿とさせるものがあるのですが、単なる真似では終わっておらず、サビに突入するとしっかり“らしさ”が爆発している。タイトル含め、そこはかとなく宗教色を散りばめられていたアルバムの世界観に、実はもっとも地続きな1曲と言えるかもしれません。

そして、ラストとなるM-13「Come Undone」。こちらはDURAN DURANが1993年に発表したアルバム『DURAN DURAN』(通称『THE WEDDING ALBUM』)からシングルカットされ大ヒットしたミディアムバラードで、BAD OMENSバージョンは豪快なヘヴィロック風アレンジが施されています。サビで1オクターブ下で歌われてガクッとしてしまうものの、仕上がりとしては上出来ではないでしょうか。

 

で、このカバーを聴いてふと気づくわけですよ……ああ、そうか。彼らはこれをやりたかったのかな、と。DEFTONESあたりが80年代のニューロマンティックにも影響を受けたことは、EPのカップリングに収録されたカバー曲からも伺い知れますが、BAD OMENSは単なるBRING ME THE HORIZONのフォロワーなんかではなく、実はそれ以前のニューメタルやヘヴィロックを現代版に昇華させたバンドなのだと。先のTOOL風しかり、アルバムの至るところから感じられるLINKIN PARKからの影響しかり。1作目『BAD OMENS』(2016年)こそモダンなメタルコアの延長線上に存在したものの、この2作目では自身のルーツと向き合った。その結果がこれなのかなと……なんていうのは考え過ぎでしょうか?

なんにせよ、このリパッケージ盤を機にBAD OMENSへの注目がさらに集まることを期待しております。

 


▼BAD OMENS『FINDING GOD BEFORE GOD FINDS ME (DELUXE REISSUE)』
(amazon:MP3

 

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