QUEENS OF THE STONE AGE『RATED R』(2000)
2000年6月にリリースされた、QUEENS OF THE STONE AGEの2ndアルバム(メジャー1作目)。日本盤は海外から少々遅れて、同年9月に発売されています。
USストーナーロック界で人気が高かったKYUSSのギタリストだったジョシュ・ホーミ(ジョシュ・オム)が、1995年のバンド解散を経て2年後にQOTSAを結成。PEARL JAMのストーン・ゴッサードが設立したプライベートレーベルLoosegroove Recordsから、セルフタイトルの1stアルバムを1998年に発表したのを経て、2000年にUniversal Music傘下のInterscope Recordsから本作にてメジャー進出を図ることとなります。
そのメジャー1作目のオープニングを飾る「Feel Good Hit Of The Summer」を初めて聴いたときの衝撃たるや……だって、歌い出しから〈Nicotine, valium, vicodin, marijuana, ecstasy and alcohol〉の連呼ですから(笑)。そのインパクトの強いフレーズを、タガが外れたかのようなガレージロックサウンドに乗せてジョシュが歌うわけですよ……そりゃ一発で好きになるでしょ?
時代的にはニューメタルからラップメタル、メタルコアと次々に新世代メタルが台頭し始めていたタイミング。そんな中、古臭い(いや、ある種カビ臭い)ハードロックサウンドをベースに、ストーナーロックと呼ばれるコアなジャンルをよりわかりやすい形に咀嚼し、より現代的なものへと昇華させようとしたQOTSTの果たした役目はかなり大きなものがあったと思います。
単なるストーナーロックの廉価版では終わらず、90年代以降のオルナタティヴ・ロックやグランジからの影響もしっかり見え隠れするし、それ以前のクラシックロックからの影響も忘れていない。しかも、先の「Feel Good Hit Of The Summer」や続く「The Lost Art Of Keeping A Secret」、中盤に登場する「Monsters In The Parasol」や「In The Fade」など、どの曲もメロディが非常にキャッチーなんですよね。演奏/アレンジ面ではグランジ的なサイケデリック感を存分に漂わせつつも、歌メロ自体はNIRVANAや……もっと初期のパンク、それこそRAMONESにも通ずるポップさを併せ持つわけですから。そりゃあ、どんどん支持を集めることになるわけですわ。
ところが、このアルバムって当時Billboard 200(アルバムチャート)にランクインしていないんですよね。インディーズからの1stアルバムですら最高122位まで上昇しているというのに。結局、彼らは続く3rdアルバム『SONGS FOR THE DEAF』(2002年)でいきなり全米17位を記録し、人気バンドの仲間入りを果たすわけです(同作ではドラムをFOO FIGHTERSのデイヴ・グロールが叩いたのも大きかったのでしょう)。
一般的なヒットこそしなかったものの、シーンに残したインパクトという点においては間違いなく大きなものがあった。20年前の夏、ロック系クラブイベントで「Feel Good Hit Of The Summer」がガンガンかかりまくっていたこと、僕は忘れません。
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