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2020年1月25日 (土)

BLACK SABBATH『NEVER SAY DIE!』(1978)

1978年9月にリリースされたBLACK SABBATHの8thアルバム。日本盤も同年に発表されているようですが、当時のライナーノーツの日付が「1978年9月」となっていることから、2ヶ月くらい発売時期は遅れたのかなと。当時の日本盤はそれくらいのインターバルがあるのは普通だったので、意外でもないですけどね。

前作『TECHNICAL ECSTASY』(1976年)で若干ポップなハードロック路線へと移行したサバスでしたが、翌1977年11月にオジー・オズボーン(Vo)が一度脱退するとうハプニングが発生。後任にデイヴ・ウォーカーというシンガーを迎え、短い間ですがライブ活動を続けていたものの、結局1978年1月にオジーが復帰。そのまま今作の制作に突入します。

オープニングのタイトルトラックが醸し出す軽快さ(ちょっとTHIN LIZZY「The Boys Are Back In Town」っぽい)に、いきなり肩透かしを食らうこのアルバム。どうしてもこの1曲目のインパクトが強すぎて、そこまで真剣に聴いてこなかった作品集ですが(ていうか、若い頃は本当に1曲目を聴いて再生をストップさせてたし)、全体的にもいわゆる初期のおどろおどろしいメタリックな要素は払拭され、軽やかさ/しなやかさが際立つ新境地を見せてくれます。前作も悪くなかったけど、むしろ前作でやろうとしたことの完成形がここには存在しているのかなと。

初期から備わっていたジャジーな色合いが別のベクトルを持ち始めた「Juior's Eyes」や「Air Dance」、イントロのシンセサイザー(ドン・エイリーによるもの)に度肝を抜かれるものの、続く疾走感の強いアレンジに心を奪われる「Johnny Blade」、軽やかなブギーサウンドに乗ったサイケデリックなメロディが新鮮な「A Hard Road」、ピアノをフィーチャーした華やかな「Over To You」など、改めて聴き込むと佳曲の多さに気づかされる1枚ではないでしょうか。うん、思ったほど悪くない。

ところが、終盤に入って「Iron Man」ばりのヘヴィなバンドアンサンブルにゴージャスなブラスセクションとサックスソロが乗っかったインスト「Breakout」に腰を抜かすことに。さすがにこれはやりすぎだろ!とツッコミを入れたくなりますが、その流れのまま強引に突入する「Swinging The Chain」ではビル・ワード(Dr)がリードボーカルをとるという謎のエンディングに。あれ、こんな終わり方?(苦笑)

間違いなくバンドとして過渡期に突入していることが伺えるし、結局本作を携えたツアー終了後にオジーが再脱退→ソロ活動に突入することに。サバスは新たに元RAINBOWロニー・ジェイムズ・ディオをフロントマンに迎え、さらなる新境地となる傑作『HEAVEN AND HELL』(1980年)を完成させることになるのでした。

好き嫌い分かれる1枚かと思いますが、ポップさ/わかりやすさという点においてはのちのオジーソロへとつながっていく点も少なくなく、逆にトニー・アイオミ(G)のメタル・リフマスターとしての仕事ぶりに不満が残る(その点は次作で解消されるのですが)、ひとつの時代の終焉を感じさせる内容となっています。にしても、オジー期がこれで終わりっていうのもね(まあ、これだったから終わったんだろうけど)……と80年代、90年代と長らく感じていたのですが、本作から35年後にオジー、トニー、ギーザー・バトラー(B)が揃った編成での新作『13』(2013年)を聴ける日が来るとは。長生きはするものですね(笑)。

というわけで、本作のタイトルおよびタイトルトラックをオジー・オズボーンに捧げます。Never Say Die!

 


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