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2020年2月14日 (金)

NIGHTWISH『ONCE』(2004)

NIGHTWISHが2004年6月初旬にリリースした5thアルバム。日本盤は約2ヶ月遅れの同年7月下旬に発表されました。

フィンランド出身の男女混合ボーカルによるシンフォニックメタルバンドの先駆けとして、1997年の本国デビュー(日本デビューは1999年)以降、北欧を中心に人気を高めてきた彼ら。本国や日本ではUniversal傘下のSpinefarm Recordsからのリリース(日本盤はそれまでTOY'S FACTORYから発売)に加え、その他のヨーロッパ諸国ではNuclear Blast Records、北米ではRoadrunner Recordsからの流通となり、全世界的に彼らの音源が行き届き始めます。その結果、リードシングル「Nemo」の大ヒット(フィンランド&ハンガリー1位、ドイツ6位、オーストリア&スウェーデン12位、スイス14位など)の手伝いもあって、アルバム自体も本国やドイツ、ノルウェー、ギリシアで1位を獲得。全世界でトータル230万枚以上を売り上げる、最大のヒット作となりました。

本作のレコーディングには、映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作のサントラ参加メンバーを含むロンドン・セッション・オーケストラ(ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、アカデミー室内管弦楽団)をフィーチャー。ターヤ・トゥルネン(Vo)の伸びやかで繊細かつパワフルなボーカルを前面に打ち出しつつ、オペラやクラシックをベースにしつつも現代的なパワーメタル感も随所に取り入れられたメランコリックなシンフォニックメタルが展開されています。

本作はなんといっても名曲「Nemo」の存在が大きく取り沙汰される機会が多い1枚で、事実僕もアルバム日本盤発売前に同曲のMVを観たのをきっかけに、アルバムを予約注文したくらいでしたから。もともとこの手のシンフォニックメタルには苦手意識を持っていたのですが、本作はそんなビギナーにとっても親しみやすい1枚と言えるでしょう。

オープニングを飾る「Dark Chest Of Wornders」や「Wish I Had And Angel」は仰々しさを備えつつも、そこまでクドすぎない。その流れから「Nemo」に突入するので、アルバム冒頭3曲で完全に心を鷲掴みにされるわけです。その後も「The Siren」「Dead Gardens」などノリの良い楽曲や流麗なメロディが続き、スルスルと聴き進めることができます。

かと思えば、「Creek Mary's Blood」や「Ghost Love Score」のような8〜10分台の大作も用意されている。けど、これがまったく飽きることなく最後まで楽しめてしまうんです。それもこれも、冒頭の3曲でうまいこと免疫を付けられたからこそなんでしょうね。

このアルバムをきっかけに、その後もNIGHTWISHの新作は毎回チェックすることになるのですが、初代女性シンガーのターニャは本作を携えたワールドツアー後にバンドを脱退。新たにアネット・オルゾン(Vo)を迎え、さらなる傑作『DARK PASSION PLAY』(2007年)をリリースすることになるのですが、それはまた別の機会に。

NIGHTWISHがどんなバンドかを理解する上で、入門編としても最適。初期NIGHTWISHの最高傑作にしてシンフォニックメタルの教科書的1枚です。

ですが、本作や『DARK PASSION PLAY』がいまだに日本国内でストリーミング配信されていない事実は、どうにかならないものでしょうか。ぜひ早急に改善していただきたいものです。

 


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