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2020年2月10日 (月)

LION『DANGEROUS ATTRACTION』(1987)

1987年7月にリリースされたLIONの1stフルアルバム。本作はまず日本のキャニオンレコード(現・ポニーキャニオン)からリリースされ、追って海外でもScotti Bros. Recordsから発売されています。

当時のメンバーはカル・スワン(Vo)、ダグ・アルドリッチ(G)ジェリー・ベスト(B)、マーク・エドワーズ(Dr)。マークはロン・キール(Vo)やイングヴェイ・マルムスティーン(G)らとともにSTEELERとして活躍したことで知られ、カルはNWOBHM流れのバンドTYTANの一員として活動した経歴の持ち主(TYTAN自体マニアックな存在で、ここ日本ではLIONの知名度が上がったことで知られるようになりました)。また、カルとダグはLION解散後にBAD MOON RISINGを結成し、ここ日本ではそれなりの成功を収めています。

本作は前年に日本限定で発売された6曲入りミニアルバム『POWER LOVE』(1986年)に続く作品で、同作に収録された「Powerlove」はこの1stアルバムでもリメイクされ収録。MVが制作されたこともあり知っているという人も少なくなく、現在に至るまで彼らの代表曲として親しまれています。

いわゆるRATTを中心とするLAメタル流れのミドルテンポ中心なHR/HMに、スコットランド出身のカルによる湿り気の強いボーカルが乗ることで、適度なマイナー感が生まれる。ある種、DOKKENあたりに近い存在ではあるのですが、それもあってか日本ではウケたんでしょうかね。

「Powerlove」はメジャーキーのキャッチーな楽曲ですが、もちろんこれ以上に良い曲はたくさん含まれております。オープニングを飾る「Fatal Attraction」しかり「Hard & Heavy」しかり、マイナーキーのヘヴィナンバーは総じて良いですし、「Never Surrender」や「Shout It Out」のような疾走感の強い楽曲も存在する。ヘヴィバラードと呼べなくもない「In The Name Of Love」も素晴らしいですし、続く「After The Fire」も味わい深いし、「Death On Legs」みたいな能天気なハードロックも悪くない。

そう、良い曲が多いんですよ。けど、名盤には程遠い。それはなぜか……理由は簡単。似たようなテンポ感の楽曲が続くので、途中で飽きてしまう可能性が高いから。もう1曲くらい変化球(思いっきり泣かせるスローバラードとか)があったら、また評価も変わったんでしょうけど、このB級感が良いという声もありまして(主に自分)。うん、あの時代だったから良かったんですよ、これが。

ちなみに、本作はのちに海外でリマスター再発された際、1986年公開のアニメ映画『トランスフォーマー ザ・ムービー』の主題歌として提供した「The Transformers (Theme)」を追加収録。この曲がまた良いんですよね……このバンド、映画に提供した楽曲がすこぶる良くて(ほかにも1984年の『13日の金曜日 完結編』に「Love Is A Lie」、1986年の『処刑ライダー』に「Powerlove」と「Never Surrender」を提供)。そこも含めてどっちつかずというか、不幸というか……。

 


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