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2020年2月 1日 (土)

FEVER 333 JAPAN D333MONSTRATIONS TWO THOUSAND TWENTY@マイナビBLITZ赤坂(2020年1月29日)

Img_4562FEVER 333は昨年1月に1stフルアルバム『STRENGTH IN NUMB333RS』(2019)を発表した直後の3月、同作を携えたジャパンツアーを行ったばかり。その前の2018年7月にはフジロックで初来日しているので、短期間で3度にもわたる日本公演を行ったことになります。

実際、前回から数えても10ヶ月、アルバム以降も「Kingdom」や「Vandals」といった楽曲を発表しているものの、やはりフルアルバムとEP『MADE AN AMERICA』(2018年)の2枚しかないことを考えると、ライブがマンネリ化しても不思議じゃないですし、実際今回のライブに関しても「果たして、あのバカ度を維持したまま観客を熱狂させ続けることができるのか?」と若干に不安を感じていたのも確か。

ですが、僕自身はフジロックでの初来日をネット中継で観たのみで、実は生で観るのはこれが初めて。不安以上に「どこまでやってくれるんだろう?」っていう期待のほうが上回っていたのも、また事実でした。そんなポジティブなワクワクと、ほんのちょっとのネガティブなドキドキを抱えて、2020年最初の赤坂BLITZ(マイナビBLITZ赤坂って言い方、いまだに慣れない)に向かいました。

Img_4566ライブ開始前から、フロアに集まった血気盛んなオーディエンスが「スリー、スリー、スリー!」コールを連呼。外国人が多いのかと思いきや、実はかなり若い日本のファンが率先してコールしていたことに気づき、それだけで早くも胸いっぱいに。ああ、そうそう。こういうライブが観たかったんだよ……と。

ライブは「Made An America」からスタート。安定感がありつつも、動くことを決してやめないフロント2人。ステファン・ハリソン(G)は曲中盤〜終盤にかけて早くもギターを2回も投げ飛ばす暴れっぷり(いや、あれはストラップが外れて飛んでいったのかな?。けど、2回目は確実にぶん投げていたし。ストラップ外れたことに対するイライラから?)。アリック・インプロタ(Dr)は1つひとつのヒットが非常にヘヴィながらも跳ねまくっているリズムを刻み、ジェイソン・エイロン・バトラー(Vo)はステージ左右へと動き回ったり、跳ねたり、モニタースピーカーに捩り登ったり、フロアに水撒いてその上をスライディングしたり、挙げ句の果てに観客の頭上に仰向けで寝たまま1曲歌い切ったり(笑)。その間も、一切動きが止まることなく、曲に集中するというよりは動きを目で追うので精一杯(笑)。最高じゃないか。

曲間、ジェイソンが笑顔で感謝の言葉を伝えると、フロアからすぐに「スリー、スリー、スリー!」コールが沸き起こり、ジェイソンさらにニヤニヤ。いいなあ、この雰囲気。そして、ジェイソンはMCで日本のオーディエンスや関係者へ向けて、あるいは現在自分たちが置かれている状況に対して感謝の気持ちを述べたりと、とにかくこの空間が多幸感に溢れたもので、不幸になる者が誰もいない。かつ、こういったピースフルな雰囲気が場の空気をひとつにまとめ、ライブの盛り上がりがさらに高まっていく。『STRENGTH IN NUMB333RS』のレビューで〈直接的に特定の誰かを攻撃するわけではなく、誰もが思い浮かべられるであろう共通の仮想敵を歌の中で作り上げ、聴き手との意思疎通を図る。リスナー1人ひとりが脳内でイメージする仮想敵はすべて一緒ではないものの、これらの楽曲を前にしたら誰もが叫びたいことは一緒。そういう意味でも非常に器用だし、ポップシーンでも成功を収められるだけの器量を持っていると思うのです〉って書いたけど、その楽曲で歌われているテーマにしろ、ライブでの雰囲気にしろ、彼らには大勢のオーディエンスを惹きつけ、そしてひとつにまとめあげる能力が備わっているんだなと、このライブで身を以て実感しました。

Img_4567「Am I Here」ではジェイソンが客席2階まで上がり、事前に準備されていたエレピを使って弾き語りしたり、アンコール「Hunting Season」ではジェイソンのみならずステファンまでもが客席へ。ギターを抱えたまま客中を移動し、フロア後方からそのまま2階席へと移動し、2階最前列に座っていた自分の目の前で柵を乗り越えんばかりの勢いでギタープレイ!(笑) 正直、何が起きているのか理解するまでに時間を要し、気づいたら撮影するよりも馬鹿笑いしている自分がいました。隣にいた『ヘドバン』編集長の梅沢さんと顔を見合わせて大爆笑。で、ステージに目をやると、ジェイソンが足元のモニタースピーカーを縦に積み重ねてるし。なにこれ(笑)。結局、ステファンはそのまま2階でギターを弾ききってライブ終了。あっという間すぎた……。

いやあ、最初の不安は1曲目で払拭されてたし、気づくとどんどん惹き付けられている自分がいて、もう最初から最後までニヤニヤ。こんなに一体感が得られて幸せな気持ちになれて、終わったあとにスッキリした気分で会場をあとにできるライブって数えるほどしかないんじゃないか?って思えるほどに最高でした。新年早々、いいライブみたなあ。

これを書いている今日は、名古屋で行われたcoldrain主催フェス『BLARE FEST. 2020』に出演したFEVER 333。ここでもスピーカーや櫓に登ったりと暴れまくりだったようで、ひと安心。きっと、初見のJ-ROCKファンにもビンビン響きまくったことでしょう。こうなると、次は2作目のフルアルバムかな。来日はそれまでお預けでいいと思います。変に小さくまとまることなく、よりバカになってもらいながら、大勢を惹きつけひとつにまとめる才能を活かしきってもらいたいところです。

【セットリスト】
01. Made An America
02. Only One
03. Out Of Control
04. One Of Us
05. Brain Stew [Cover] 〜 Old Time Load [Cover]
06. Inglewood
07. Walking In My Shoes
08. Prey For Me
09. Animal
10. Trigger
11. Am I Here
12. Burn It
<アンコール>
13. We're Coming In
14. The Innocent
15. Hunting Season

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