DIRTY HONEY『DIRTY HONEY』(2019)
2019年3月に発表されたDIRTY HONEYの1st EP。日本盤未発売(2020年3月上旬現在)。
DIRTY HONEYは2017年に結成されたロサンザルス出身の4人組ロックバンド。2018年に配信シングル「Fire Away」を発表し、これに続く自主制作音源として配信限定でリリースされたのがセルフタイトルの本作となります。
EPには全6曲を収録。先の「Fire Away」は未収録ですが、どれも懐かしさと新鮮さを混在させた“オールドスクールなイマドキのロックンロール”に仕上がっています。
数年前に登場したGRETA VAN FLEETが、LED ZEPPELINなどのロッククラシック、THE BLACK CROWES以降や最近のRIVAL SONSにも通ずるロッククラシック・リバイバルの流れにあるバンドとして注目されましたが、このDIRTY HONEYもある意味ではその傾向がかなり強い。もちろんロッククラシック・リバイバルの恩恵を受けているでしょうけど、それよりもアメリカの片田舎にずっと存在し続けた土着的なルーツミュージックを若者が奏でた結果がこれ、という見方もできるんじゃないかなと。そんな音を奏でているんです。
バンドアンサンブルには確かにツェッペリンやAC/DC、AEROSMITHあたりの匂いが漂っていますが、個人的にはそれよりもHUMBLE PIEやFREE、あるいはTHE ALLMAN BROTHERS BANDやジャニス・ジョプリンからの影響が強く感じられる気がします。もっと言うと、GRETA VAN FLEETがシンガーと同じくらいにバンドアンサンブル/演奏を前面に打ち出すスタイルだったのに対して、このDIRTY HONEYは“歌”を聴かせることに主軸を置いている印象を受けるのです。そのへんがスティーヴ・マリオットやジャニス、ポール・ロジャースを思い浮かべた理由だったのかもしれません。
あ、あとアクセル・ローズ(GUNS N' ROSES)っぽさもありますよね、マーク・ラベル(Vo)というフロントマンの声質。特に高音で張り上げたときが似ているなと。AC/DCよりもガンズなんじゃないかな。そこも“あの時代の生き写し”だったGRETA VAN FLEETとの違いかな。60年代からテン年代まで全部地続きみたいな。
リードトラック「When I'm Gone」がBillboardのMainstream Rock Songsチャートで1位を獲得したそうですが、まだまだ「これ!」という突き抜けた1曲は生まれていないと思うので、これからの存在であることには違いありません。でも、だからこそ今このタイミングに観ておきたい。3月下旬には『DOWNLOAD JAPAN』出演および代官山SPACE ODDでの単独公演で初来日を果たす予定ですが、すげえ観たいニューカマーのひとつなので新型コロナウイルスの影響で取り止めにならないことを願っております。
▼DIRTY HONEY『DIRTY HONEY』
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