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2020年2月12日 (水)

SEPULTURA『QUADRA』(2020)

2020年2月初頭にリリースされたSPULTURAの15thアルバム。

7thアルバム『AGAINST』(1998年)から参加したデリック・グリーン(Vo)にとってすでに9作目。デリック、アンドレアス・キッサー(G)、パウロ・Jr.(B)、エロイ・カサグランデ(Dr)という現編成に落ち着いてからも早くも3作目にあたる本作。そうか、すでにマックス・カヴァレラ(Vo, G/現SOULFLY、CAVALERA CONSPIRACY)在籍時よりもデリック在籍後のほうの歴史が長いんですね。それなのに、自分ときたらいまだにデリックを含む編成に苦手意識があって……。

正直な話、『A-LEX』(2009年)を最後に彼らの新譜には触れていなくて。なので、このタイミングにその苦手意識を払拭しょうと思い、リリースされたばかりの新作に手を伸ばしてみたわけです。

で、聴いた結果……良いじゃんか、これ(笑)。

15枚目にして、全部乗せ感ハンパないね。最初期のデスメタルやスラッシュメタルの要素をベースにしつつも、90年代以降のモダンヘヴィネス/グルーヴメタル、名作『ROOTS』(1996年)で確立させたトライバル/プリミティブな側面、プログレッシヴメタル的なアレンジ、シンフォニックなアレンジなど、彼らがこれまでにチャレンジしてきた(であろう)要素がすべて詰まっている。もちろん、近作は聴いていなかったので文字情報で認識していた要素をこうやって新作を通して生で体感することで、「ああ、こうなっていたんだ……すごいな」と再認識したわけです。

アンドレアスは本作で『BENEATH THE REMAINS』(1989年)や『ARISE』(1991年)の頃のようなスラッシュ・フィーリングを復活させたかったようですが、あそこから30年以上もの歳月と経験を経たことにより、まったく同じものにならないのは当然として、それ以上にパワフルなものへと昇華されている。オープニングの「Isolation」なんてまさにそれですよね。かと思えば、それに続くモダンヘヴィネス寄りの「Means To An End」は『CHAOS A.D.』(1993年)などで聴けたあのスタイルですし。そりゃあ悪いわけがない(しかも、この曲で聴けるギターハーモニーがまた素晴らしい!)。

「Last Time」のオープニングでフィーチャーされたアンドレアスの流麗なギターフレーズも素晴らしいし、そこからなだれ込むアグレッシヴな世界観もハンパない。そして、「Guardians Of Earth」でのプリミティブなスタイルとシンフォニックの要素がミックスされた楽曲も気持ちよく楽しめる。そこに「Autem」みたいなハードコアな楽曲もあれば、思いっきりクリーントーンで歌い上げる「Fear; Pain; Chaos; Suffering」で締めくくる。全12曲で約50分というトータルランニングも“ちょうどいい”。いや、完璧でしょう。

正直、この10年の間にも傑作と呼ばれるようなアルバムはあったのかもしれません。なので、この新作を機にここからいろいろさかのぼってみたいと思います。でもね……それを抜きにしても、本作は最高傑作と呼んでも差し支えないんじゃないかな。それくらい“This is SEPULTURA!”な1枚だと断言したい。そう思いませんか?

 


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