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2020年2月 6日 (木)

GIUDA『E.V.A.』(2019)

2019年3月末にリリースされたGIUDAの4thアルバム。日本盤は同年4月初頭に発売されています。

「ジューダ」と発音するこのバンド名は、イタリア語で“Judas”を意味するワードとのこと。そのバンド名からもおわかりのようにイタリア出身の彼らは、TAXIというパンクバンドで活躍していたテンダ(Vo, B/当初はVoのみ)とロレンゾ(G, Vo)を中心に2007年に結成し、2010年にアルバム『RACEY ROLLER』でデビューを飾りました。当初はシングルギター編成でしたが、のちに現メンバーのミケーレ(G)が正式加入し、ベーシストの脱退を経てテンダがベースも兼務することに。2012年からはアメリカでも精力的にライブ活動を行うようになり、近年はさまざまなロックフェスにも出演を果たしています。

本作が日本デビュー作となるGIUDAですが、ここで鳴らされている音はパンクとも異なる、ガレージロック色が強めなニューウェイヴ流れのハードポップ(笑)といったところでしょうか。ところどころでサイケデリックなフレイバーも感じられ(ジャケットからしてそれっぽいですし)、またアルバムタイトルの『E.V.A.(Extra-Vehicular-Activityの意)』やその邦題『2019年宇宙の旅』という某映画のパロディ感からもその雰囲気が伝わってきます。

ギターもファズを効かせたサウンドのみならず、空間系をはじめとするエフェクトを多用しており、いい感じで浮遊感を漂わせています。また、ドラムとベースが生み出す“良い意味でのスカスカ”感もたまらない。ギターが2本入っているはずなのに、不思議と厚みを感じさせないのですから、本当に面白い。

で、歌のほうも非常にポップなメロディとわかりやすいシンガロングパートを用いることで、一度聴いたら耳から離れないキャッチーさが備えられている。そのポップ感は、例えば初期のKISS(ボーカルの歌唱法がポール・スタンレーの中音域にも似ているような)やCHEAP TRICKあたりにも通ずるものがあり、さらにSWEETやSLADEあたりのバブルガムポップ風グラムロックとの共通点も見受けられる。随所にフィーチャーされたハンドクラップやアナログシンセも、そういったオールドスクール感を増長させているところがあり、『2019年宇宙の旅』というよりもタイムスリップをしているような錯覚すら味わせてくれるのですから、本当に面白い1枚です。

しかも、このアルバムがリー・ドリアン(ex. CATHEDRAL、WITH THE DEAD、SEPTIC TANK)主宰レーベルのRise Above Recordsからのリリースというのがまた面白い。そのへんいろいろ含みを持たせている点も込みで堪能したい良作です。

 


▼GIUDA『E.V.A.』
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