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2020年3月 7日 (土)

DAVID COVERDALE『INTO THE LIGHT』(2000)

2000年9月に発表されたデヴィッド・カヴァーデイルの3rdソロアルバム。

ソロプロジェクトの一環で制作された『RESTLESS HEART』(1997年)が結果としてWHITESNAKE名義で発表されたことで、カヴァーデイルは同作のツアーをもってWHITESNAKEを再び解散させ、本格的なソロ活動に臨みます。

レコーディングでタッグを組んだのはデヴィッド・ボウイやジョン・レノンとの共演で知られる名手アール・スリック(G)のほか、グレッグ・ビソネット(Dr)やマイク・ポーカロ(B)などと共演してきたダグ・ボッシ(G)という過去のWHITESNAKEからは想像できない面々。そこにリーヴス・ガブレルス(G/デヴィッド・ボウイTHE CUREなど)やマルコ・メンドーザ(B/ex. BLUE MURDERなど。のちにWHITESNAKEの一員に)、トニー・フランクリン(B/ex. BLUE MURDER、ex. THE FIRMなど)、デニー・カーマッシ(Dr/ex. WHITESNAKE、ex. HEARTなど)といた新旧のWHITESNAKEメンバーを含むプレイヤーがゲストとして参加することで、サウンドに華やかさを加えています。

完全なるソロ名義としては1978年の『NORTHWINDS』以来22年ぶりとなりますが、確かに今作を聴くと『NORTHWINDS』から地続きであること、と同時にWHITESNAKEから続く物語であることが伺える内容であることがわかります。

ぶっちゃけ、『RESTLESS HEART』がなかったことに感じてしまうほど、本作には華やかさが備わっている。確かに後期WHITESNAKEと比べたら地味だと思います。ですが、『RESTLESS HEART』の地味さとは別ベクトルなんですよね。ちゃんと“ソロシンガー、デヴィッド・カヴァーデイル”を盛り立てようとする鮮やかさが至るところから感じられる。それは、カヴァーデイルが単独で書いた楽曲はもちろんのこと、アール・スリックとの共作「Love Is Blind」や「Slave」、カヴァーデイル/アール/ダグの三者共作曲「Cry For Love」「Living On Love」などからも感じ取れるはずです。逆に、『RESTLESS HEART』からのリメイクとなる「Too Many Tears」はこの中に入ると本当に地味に思えてしまうのですから……ゴメンね、エイドリアン・ヴァンデンバーグさん(苦笑)。

『RESTLESS HEART』はそれ以降のWHITESNAKEのアルバムよりも“らしい”内容だった1枚でしたが、今作はそれをさらに上回る完成度ではないでしょうか。80年代の派手さを求める層には敬遠されそうですが、デヴィッド・カヴァーデイルというアーティスト/シンガーの真髄が余すところなく収められたという点においては、実は彼のキャリアにおいて本作が最後だったんじゃないか……そう思わずにはいられません。それくらい、以降の活動には毎回少なからず「?」を感じてしまうのですから(悪くはないんですけどね。でも、100%満足させてくれる内容ではないというわけです)。

無理やりキーを下げてがなりまくるのではなく、またこのテイスト/トーンのアルバムを作ってくれないかなあ……売れないだろうけど(苦笑)。

あ、ちなみに本作も現在日本盤が廃盤状態。国内ではストリーミングサービスでも聴くことができません(海外でもSpotifyのみ)。このへん、どうにかならないのかなぁ……。

 


▼DAVID COVERDALE『INTO THE LIGHT』
(amazon:日本盤CD / 海外盤CD

 

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