« THE USED『HEARTWORK』(2020) | トップページ | DANCE GAVIN DANCE『AFTERBURNER』(2020) »

2020年5月28日 (木)

AUGUST BURNS RED『GUARDIANS』(2020)

2020年4月初頭にリリースされたAUGUST BURNS REDの9thアルバム。日本盤未発売。

デビュー時から所属したSolid State Recordsから名門Fearless Recordsへと移籍して、本作が3作目。前作『PHANTOM ANTHEM』(2017年)から2年半ぶりの新作となりますが、今回も日本盤リリースは見送られたようです。契約上の問題ですかね。

プロデューサー陣は過去3作と変わらぬお馴染みの面々ということもあり、本作でお安心安定のメタルコア・サウンドを展開。終始ドスの効いたスクリーム、シンコペーションを活かしたシンクロプレイやブレイクダウンは本作でも健在で、過去1作でも彼らの魅力に触れたことがあるリスナーなら満足できる内容に仕上がっています。

実は僕自身、彼らの新作を聴くのは前々作『FOUND IN FAR AWAY PLACES』(2015年)だったのですが、そんな筆者が聴いても「うんうん、これだよね」と口にしてしまうような完成度で、最後まで爆音で楽しく聴くことができました。ヘヴィさはもちろん、スピード感もしっかり備わっているから、スルスルと聴き進められるというのもあるのでしょうね。

ギターのリフワークもさすがの一言で、マンネリ感は皆無。「Paramount」や「Bloodletter」などではメロディアスな泣メロギタープレイも存分に味わえるし、「Lighthouse」や「Empty Heaven」にはこのバンドにしては珍しいメロディアスなボーカルパートも登場します。このパート、ジェイク・ルアーズ(Vo)が歌っている姿がまったく想像できないので、おそらくバックボーカルを担当することが多いダスティン・デヴィッドソン(B)によるものかなと。轟音の中に突如飛び出す泣きメロ、いいアクセントになっています。

本作を通して聴いて感じたのですが、全体的にどことなくダークというか泣き/悲しみなどのネガティブさで覆われている印象があります。それは救いを求める悲痛の叫びのようでもあり、すべてを諦めて傍若無人となった者の最後のあがきのようでもあり。特に「Three Fountains」のような泣きの要素を強めたミディアムナンバーで余韻を残して終わる構成もあって、そう感じさせるのかもしれませんね。6分半と長尺だけど、すげえグッと刺さるんですよ、このラスト。

ヘヴィさは相変わらずなんだけど、そのヘヴィの質がいつもと異なる。だからこそ、随所に散りばめられたメロディアスな要素がより際立つこととなった。王道なんだけどどこか異色さも目立つ、そんな攻めの1枚。繰り返し聴いても疲れませんし、聴けば聴くほどクセになる良作だと思います。

 


▼AUGUST BURNS RED『GUARDIANS』
(amazon:海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

« THE USED『HEARTWORK』(2020) | トップページ | DANCE GAVIN DANCE『AFTERBURNER』(2020) »

2020年の作品」カテゴリの記事

August Burns Red」カテゴリの記事

カテゴリー