AMERICAN HI-FI『AMERICAN HI-FI』(2001)
2001年2月にリリースされたAMERICAN HI-FIの1stアルバム。日本盤は同年7月に発表されています。
このバンドは元VERUCA SALT、LETTERS TO CLEOのドラマーだったステイシー・ジョーンズが結成したもので、ステイシーはボーカル&ギターを担当。ジェイミー・アレンゼン(G)、ドリュー・パーソンズ(B)、ブライアン・ノーラン(Dr)を加えて1998年から活動を開始し、メジャーのIsland Recordsと契約して本作にてメジャーデビューを飾りました。
プロデュースを手がけたのは、かのボブ・ロック(METALLICA、MOTLEY CRUE、BON JOVIなど)。そういえば、VERUCA SALTも2ndアルバム『EIGHT ARMS TO HOLD YOU』(1997年)でボブ・ロックとタッグを組んでいるので、この2枚は共通点も見つけられるのではないでしょうか。
サウンド的にはFOO FIGHTERS以降の「グランジを通過したUSハードロック」をベースに、ルックスの良いステイシーが適度に甘くしゃがれた声で歌う良質のロックチューンを楽しむことができます。どうしてもシングルヒットをした「Flavor Of The Weak」(全米41位)の印象が強い作品ではあるものの、個人的にはパワーポップ調の「I'm A Fool」やアコギをフィーチャーしたミディアムバラード「Another Perfect Day」などがお気に入りかな。
オープニングを飾る「Surround」や疾走感の強い「A Bigger Mood」は完全に90年代後半以降のポスト・グランジですし、「Hi-Fi Killer」なんてメロディラインが完全にNIRVANAですからね(苦笑)。でも、ダークでネガティブな印象を受けないのは、きっと彼らが鳴らす音の根底にあるのが古き良き時代のハードロックだからかもしれません(「Flavor Of The Weak」のMVからもその影響は伺えますが)。それもあってか、彼らは本作を携えたワールドツアーをBON JOVIやMATCHBOX TWENTY、SUM 41などと回っています。うん、いろいろ共通するものが見えてきますよね。
ポップパンクに括ることもできればポスト・グランジとして解釈することもできるし、なんならハードロックの範疇で語ることもできる。本作の時点ではまだ明確な個性は確立できていないかもしれませんが、ロックバンドのデビューアルバムとしては上出来すぎるほどの完成度だと思います。久しぶりに引っ張り出してみたけど、今聴いても古びていませんしね。
ちなみに、彼らは現在もオリジナルメンバーで活動中(ドラムは一時期脱退などの交代劇がありましたが)。2016年にはこのデビュー作をアコースティックで再録した『AMERICAN HI-FI ACOUSTIC』をリリースしています。
▼AMERICAN HI-FI『AMERICAN HI-FI』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / MP3)
« CANDY『WHATEVER HAPPENED TO FUN...』(1985) | トップページ | SR-71『NOW YOU SEE INSIDE』(2000) »
「American Hi-Fi」カテゴリの記事
- AMERICAN HI-FI『AMERICAN HI-FI』(2001)(2020.05.24)
- AMERICAN HI-FI『THE ART OF LOSING』(2003)(2003.04.13)
- 2004年を振り返る(5)(2004.12.30)
「2001年の作品」カテゴリの記事
- KISSのベストアルバムを総括する(2022年版)(2022.12.04)
- HARDCORE SUPERSTAR『THANK YOU (FOR LETTING US BE OURSELVES)』(2001)(2022.05.04)
- AEROSMITHのベストアルバムを総括する(2024年改訂版)(2022.04.12)
- DAVID BOWIE『TOY (TOY:BOX)』(2022)(2022.01.30)
- CONVERGE『JANE DOE』(2001)(2022.02.16)