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2020年5月18日 (月)

VADER『SOLITUDE IN MADNESS』(2020)

2020年5月1日に海外でリリースされたVADERの12thアルバム。日本盤は同年5月15日に発売されています。

前作『THE EMPIRE』(2016年)から3年半ぶりのフルアルバム。新作音源としては、昨年5月発売の5曲入りEP『THY MESSENGER』(2019年)から1年ぶりとなります。アルバムにはそのEPから2曲(M-3「Despair」、M-7「Emptiness」)が再収録されていることから、今作はその流れで制作されたことが伺えます。

VADERといえばピーター(Vo, G)の「速い曲は2〜3分の長さがベスト。5分以上もあるのは退屈」というポリシーどおり、アルバムは毎回3分前後の楽曲で構成されてきましたが、そのノリにさらに拍車がかかり、近作では4分台の楽曲も少なくありませんでした。が、本作ではそういったことは皆無。むしろ全体的に2分前後の楽曲中心で構成されており、短いもので1分台(M-3「Despair」の1分18秒、M-10「Stigma Of Divinity」の1分47秒)、最長でもM-11「Bones」の3分56秒と完全に4分を切った楽曲ばかり。だもんで、全11曲でトータル29分半というSLAYERの名作『REIGN IN BLOOD』(1986年)も真っ青な仕上がりとなっています。

もちろん短ければすべてよしってわけではないですよね。オープニングの「Shock And Awe」からして強烈なブラストビートの応酬でインパクト絶大。続くリード曲「Into Oblivion」も冒頭から過激なブラストビートで、聴き手側を存分に楽しませてくれます。当然ながら、ミディアム〜スローテンポで日和ったりすることもなく、M-5「Sanctification Denied」で若干テンポダウンするものの楽器隊の演奏はエクストリームそのもの。体力温存なんてもってのほか、常に全力疾走の状態が29分半続くわけです。

EP『THY MESSENGER』の時点で「アルバムも間違いなく過激の一言なんだろうな」と想像に難しくありませんでしたが、いやはや、EP以上のえげつなさでした(笑)。むしろ『THY MESSENGER』はオープニングの「Grand Deceiver」が若干メロウに聴こえてしまうほど、今度の『SOLITUDE IN MADNESS』は無慈悲さが際立ちます。こういうアルバムは言葉少なに、とにかく聴け!の一言で終わらせたいところです(苦笑)。

シンプルなのに手が込んでいて、ストレートなようで複雑に入り組んでいる。そんな濃厚な1枚を可能な限り爆音で楽しんでみてください。

なお、日本盤は本編のみのシングルディスクに加え、EP『THY MESSENGER』を同梱した2枚組仕様も用意。こちらはJUDAS PRIEST「Steeler」のカバーなども収録されており、思いの外メロウな仕上がりにニヤッとするはずです。

 


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