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2020年5月16日 (土)

GREEN DAY『WARNING』(2000)

2000年10月初頭発売の、GREEN DAY通算6作目のオリジナルアルバム(メジャー通算4作目)。日本盤は海外に先駆け、同年9月下旬にリリースされています。

メジャーデビュー作『DOOKIE』(1994年)から3作続けてロブ・カヴァロをプロデューサーに迎えアルバム作りを行ってきたバンドが、本作では初めてセルフプロデュースに挑戦(ロブもエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジット)。直近の『NIMROD』(1997年)では単なるアメリカン・パンクロックから外に一歩踏み出し、ロカビリーやアコースティックバラードなどに挑戦することで音楽の幅を広げ始めましたが、本作ではその変化がさらに大きな形で表現されています。

ポップパンクをベースにしつつもテンポを落とすことで、全体的に落ち着いた印象を作り出している。また、ギターの歪みも比較的抑えられ、要所要所にアコースティックギターを被せることでサウンドに柔らかさやしなやかさを与えている。悪く言ってしまえば「角が取れた」と否定的な声が聞こえてきそうですが、いえいえ。ちゃんと歌詞を読んでみてよ、と。しっかりパンクロック・バンドとしての主張に変化がないことに気づかされるはずです。むしろ、改めて歌詞を読み返すと、続く次作『AMERICAN IDIOT』(2004年)への布石が見つけられるんですよ。そもそも、『WARNING』(=警告)というアルバムタイトル自体が、その一端を担っているわけですからね。

だけど、「Basket Case」や「Welcome To Paradise」「Stuck With Me」のようなアップチューンを期待する層には、本作はおとなしすぎたのかな? 当時は自分の周りからあまり良い声を聞かなかった記憶があります。

でもね、あの頃のロック系クラブイベントでは「Minority」がヘヴィローテーションされていたし、みんなこの曲で楽しく踊っていたんですよ。これ以外にも「Warning」や「Waiting」といったシングル曲、「Church On Sunday」に「Castaway」「Macy's Day Parade」など完成度の高い楽曲群、次作で迎える転換期の序章とも言える異色作「Misery」など1曲1曲の個性は過去イチ。もし『AMERICAN IDIOT』をGREEN DAY第2章の幕開けと捉えるなら、この『WARNING』は第1期の集大成であり、ストレートなポップパンクから社会派パンクロックへと移行する上での過渡期でもあるのかな。

決して派手な内容ではないですし、セールス的にも過去3作と続くメガヒット作(『AMERICAN IDIOT』)に挟まれ低迷した印象を与えますが(全米4位とチャート的には良好でしたが、セールスは初めてミリオンを下回ってしまう)、彼らのファンの中では「隠れた名盤」「実は一番好き」という声も少なくないのでは。

自分の中ではGREEN DAYのことを初めて「パワーポップバンド」として認識することとなった大切な作品であると同時に、40分程度でコンパクトというのも手伝って『AMERICAN IDIOT』よりも聴く頻度の高い一番好きな1枚です。

 


▼GREEN DAY『WARNING』
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