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2020年6月22日 (月)

DEAD END『METAMORPHOSIS』(2009)

2009年11月にリリースされたDEAD ENDの5thアルバム。

1989年の4thアルバム『ZERO』を最後に、MINATO(Dr)が脱退。そのままMORRIE(Vo)やYOU(G)がソロ活動を開始するなど、バンドは事実上の解散状態に。そこから20年たった2009年夏、屋内フェス『JACK IN THE BOX2009 SUMMER』にてMORRIE、YOU、CRAZY COOL JOE(B)、MINATOのフルメンバーで再結成ライブを実施すると同時に、秋にオリジナルアルバムをリリースすることをアナウンスします。このライブの時点で新曲「Dress Burning」を披露しており、往年の楽曲に負けず劣らずのクオリティをアピールしました。

そこから3ヶ月を経て届けられた新作には、最初こそ期待半分、不安半分という複雑な心境で臨みました。仕事柄、確かリリース前に聴くことができたのですが、オープニング曲「摩天楼ゲーム」のイントロを聴いた時点で、小さくガッツポーズを取ったことは言うまでもありません。YOUの豪快なギターリフといい、MINATO&COOL JOEのダイナミックなリズムセクションといい、文句なしの仕上がりですし、さらにモダンな音像が「20年を経て進化したDEAD END」を物語っているように感じさせてくれました。

さらに、MORRIEのボーカル……この数年前からCreature Creatureとして第一線に復帰していたので、こちらに関しては何の不安もありませんでしたが、ソロやCreature Creatureを経てさらに個性的に、さらに濃厚になった歌声で新たに生まれ変わったDEAD ENDを表現してくれました。歌唱スタイルは80年代のそれとは異なるものかもしれませんが、Creature Creature以降身に付けたであろうスタイルがオーソドックスなハードロックにモダンなオルタナ感を掛け合わせた楽曲に非常にマッチ。20年前の続きでもあるようで、新しいバンドのようでもある、とても新鮮な気持ちで向き合わせてくれる良作だと断言できます。

どの曲もこれまでのDEAD ENDにありそうでなかったタイプのものばかりで、そこに「Princess」のような王道ナンバーも含まれているのですが、単なる焼き直しで終わらない新たな魅力を放っている。さらに、Creature Creatureを経たからこそ生まれたであろうハードコア&スラッシーな「Devil Sleep」、10分近くにおよぶダーク&ドゥーミーな「冥合」という新機軸も用意され、いろんな場面でソングライター/プレイヤー/表現者としての20年の積み重ねを実感させられます。

だいたい再結成アルバムって昔からのリスナーの期待度に達しない場合が多いのです(もちろん、LUNA SEAのような例外もあります)が、本作は別格のカムバック作。この傑作がストリーミング含めて手軽に聴くことができない現状、どうかと思いますよ。

 


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