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2020年6月28日 (日)

JAMES DEAN BRADFIELD『THERE'LL COME A WAR / SEEKING THE ROOM WITH THE THREE WINDOWS』(2020)

MANIC STREET PREACHERSのフロントマン、ジェイムズ・ディーン・ブラッドフィールドの最新デジタルシングル。

ジェイムズはこれまでソロとして、歌モノアルバム『THE GREAT WESTERN』(2006年)と2016年公開のサバイバル映画『THE CHAMBER』(原題)のサウンドトラックアルバム(2017年)を発表しており、『THE GREAT WESTERN』に続く2ndソロアルバムを今年後半にリリース予定。このデジタルシングルに収められた2曲は、その新作アルバムからのリードトラックになるそうです。

事前情報によると、今回の2ndソロアルバムはMANICSでの盟友ニッキー・ワイヤー(B)の実兄であり、有名なウェールズ出身の詩人および劇作家のパトリック・ジョーンズが作詞を担当し、その他の楽曲制作やプロデュースはジェイムズが担当。アルバムはチリのミュージシャンであり演劇家・演出家、政治活動家のビクトル・ハラの生涯に触発されたもので、今回リリースされた2曲についてジェイムズは「ひとつはビクトル・ハラの喜びを示し、もうひとつは彼の恐れを示している」と語っています。

「There'll Come A War」はピアノの印象的なフレーズを軸に進行していく非常にシリアスな作風で、楽曲の質感やサウンドのテイストを過去のMANICS作品で示すと『LIFEBLOOD』(2004年)にもっとも近いのかなと。前作『THE GREAT WESTERN』は、続くMANICSの『SEND AWAY THE TIGERS』(2007年)に与えた影響が大きかったですし、ここでのスタイルがその後のMANICSにとっての大枠になったことを考えると、その対比も興味深いものがあります。ジェイムズも声を張り上げて歌うというよりは、厳かなサウンドスケープをバックに、囁くように歌う。大人になったというか、良い意味で“老いた”、“老成した”ジェイムズを味わうことができると思います。

一方、「Seeking The Room With The Three Rooms」はバンドサウンドとシンセのメロディが印象的なインストナンバー。このへんはMANICSのアルバムにポツンと置かれていても違和感なさそうなテイストですが、ジェイムズらしい直線的なギターロックとニューウェイヴ経由のひねくれ感、彼ならではのポップでキャッチーなメロディ(をギターで奏でる)、この3つが融合することで70年代後半のデヴィッド・ボウイ的な印象も与えてくれます。

この2曲だけでも、新作がかなり意欲的な内容であることが伺えます。2ndソロアルバムの正式なリリース日程は今のところ明かされていませんが、おそらく9〜10月くらいになるのかなと。てっきりMANICSの新作に取り掛かると思い込んでいたので、このソロ新作はうれしい誤算。無駄に期待を大きくして、リリースを待ちたいと思います。

 


▼JAMES DEAN BRADFIELD『THERE'LL COME A WAR / SEEKING THE ROOM WITH THE THREE WINDOWS』
(amazon:MP3

 

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