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2020年6月21日 (日)

DEAD END『GHOST OF ROMANCE』(1987)

1987年9月にリリースされたDEAD ENDの2ndアルバムにして、メジャーデビュー作。

本作でMORRIE(Vo)、YOU(G)、COOL JOE(B)、MINATO(Dr)という黄金期メンバーが初めて揃います。MINATOはレコーディング直前に加入したんでしたっけ。

全9曲中5曲がYOU作曲によるもので、いよいよ彼がメインソングライターとしての才能を発揮し始めます。『DEAD LINE』では前任のTAKAHIRO(G)がメインで作曲していたこともあり、本作における楽曲の質感は『DEAD LINE』でのどストレートなHR/HM路線とは若干異なるものが伝わってきます。

バンドとしてのダイナミズムは、MINATOという好手が加わったことで一気に向上していますが、それはYOUの作るギターリフにも同じことが言えるのではないでしょうか。とにかく、楽曲自体のプログレッシヴ度が非常に高まり、アンサンブルの妙を堪能できるという意味でも本作のクオリティは非常に高いものがあります。

MORRIEの書く歌詞も前作での路線をベースにしつつ、より知的さが感じられるものへと進化。おどろおどろしい前作が「インディーズでしかやれないこと」だと捉えるならば、本作での表現は「メジャーシーンでどこまで戦えるか」のギリギリの線を攻めている。そんな気がします。

インディーズ時代のHR/HM路線を踏襲しつつも、全体的にゴシック度が高まっているのも本作の特徴でしょうか。M-4「THE GODSEND」やM-9「SONG OF A LUNATIC」には当時のUKゴスバンドとの共通点も見え隠れするし、CDのみ収録のM-5「DECOY」なんてGUSTANKあたりに通ずる(2000年以降のそれではなく、80年代の)メタルコアにも通ずるカラーがありますしね。こういった要素からも、彼らが単なるHR/HMバンドではないことが伝わるはずです。

そういったこともあり、本作は1987年末にMetal Blade Recordsを通じてUSリリースされています。本作から20年後にはDIR EN GREYが海外で高い評価を受けることになりますが、そういった意味ではこのアルバムはその“はしり”だったのかもしれませんね。

 


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