« KAONASHI『WHY DID YOU DO IT?』(2018) | トップページ | STORMTROOPERS OF DEATH『SPEAK ENGLISH OR DIE』(1985) »

2020年6月 2日 (火)

ANTHRAX『FISTFUL OF METAL』(1984)

1984年1月にリリースされたANTHRAXの記念すべき1stアルバム。日本盤は1987年10月、ジョーイ・ベラドナ(Vo)が歌う「Raise Hell」「Panic (Live)」を追加した形で『FISTFUL OF ANTHRAX』と改題して発表されたのが初出でした。そのご、1992年にはオリジナル・フォーマットに戻して再発されています。

ご存知のとおり、デビューアルバム時のメンバーはスコット・イアン(G)&チャーリー・ベナンテ(Dr)の不動メンバーのほか、ダン・スピッツ(G)、ニール・タービン(Vo)、ダン・リルカ(B)という布陣。ダン・スピッツは『SOUND OF WHITE NOISE』(1993年)まで在籍し、ニールとダン・リルカは本作を最後に脱退し、リルカはのちにS.O.D.でスコット&チャーリーと再合流。その後はNUCLEAR ASSAULT、BRUTAL TRUTHで活躍しています。ニールは2000年代にソロアルバムを出したりなどありましたが、基本的にはよく知りません(苦笑)。

直線的なファストチューンが大半を占めるのが本作の特徴で、スラッシュメタルというよりはパンキッシュなスピードメタルという印象が強いかな。例えば、ジョーイ加入後の2ndアルバム『SPREADING THE DISEASE』(1985年)と比べたら、アレンジ力の差が明白かと思います。だからといって、このデビューアルバムの出来が劣るかと言われるとそんなこともなく、これはこれで良いんですよ。IRON MAIDENでいうところのデビューアルバムと3rdアルバム『THE NUMBER OF THE BEAST』(1982年)くらい違うと言えば理解していただけるでしょうか。

また、ニールの歌唱スタイルも直線的でひねりのないもので、単調と言ってしまえばそれまでですが、このサウンドにはぴったり。結局、ヘヴィメタルシンガーとして安定した実力を持つジョーイの加入によって引き出された面も多かったんでしょうね。適材適所とはよく言ったものです。

そんな楽曲群の中で、異彩を放つのがアリス・クーパーのカバー「I'm Eighteen」。カバー癖はデビュー作の時点から始まっており、続くEP『ARMED AND DANGEROUS』(1985年)でもSEX PISTOLS「God Save The Queen」を取り上げていおります。あ、初期は選曲センスが普通だったんだね。

オープニングの「Deathrider」は今聴いてもカッコいいし、「Metal Thrashing Mad」や「Panic」「Anthrax」も、王道メタルな「Death From Above」あたりも捨てがたい。要するに、なんだかんだで名盤なんです(それが言いたかった)。

 


▼ANTHRAX『FISTFUL OF METAL』
(amazon:国内盤CD / 海外盤CD / 海外盤アナログ / MP3

 

« KAONASHI『WHY DID YOU DO IT?』(2018) | トップページ | STORMTROOPERS OF DEATH『SPEAK ENGLISH OR DIE』(1985) »

Anthrax」カテゴリの記事

1984年の作品」カテゴリの記事

カテゴリー